薬剤部
・薬剤部のスタッフ
・薬剤部の主な業務
・レジデント募集情報
・薬剤部からのお知らせ
・院内フォーミュラリ
当院の薬剤師は、医療チームの一員として、医師や看護師などの他の医療スタッフと情報交換しながら、安全で安心な薬物治療の提供に日々取り組んでおります。お薬に関してご質問やご相談などありましたら、ご遠慮なくおたずねください。
◆製薬会社等の医療品情報担当者の方へ
薬剤部への訪問については、事前に電話又はメールにて連絡くださるようご協力をお願いします。
薬剤部のスタッフ
・薬剤師:11名(薬剤部長1名、副薬剤部長1名、主任1名含む。)
・薬剤師:会計年度任用職員 1名
・業務補助員:会計年度任用職員 6名
認定薬剤師等取得者数(2022.6.24現在)
研修センター認定薬剤師 | 4名 |
日病薬病院薬学認定薬剤師 | 3名 |
がん薬物療法認定薬剤師 | 1名 |
感染制御認定薬剤師 | 1名 |
認定実務実習指導薬剤師 | 4名 |
漢方薬・生薬認定薬剤師 | 1名 |
腎臓病療養指導士 | 1名 |
宮崎地域糖尿病療養指導士 | 1名 |
薬剤部の主な業務
1.調剤
医師の処方により調剤を行い、患者様一人一人に適正なお薬を交付します。また、入院患者様を対象に、注射処方せんによる患者様一人ごとの注射薬セット払出を行います。同時に、処方内容の監査を行い、より有効で安全な医療の提供に努めています。
調剤
注射薬セット
2.病棟における薬剤師の業務
平成28年7月から、一般病棟に専任の薬剤師を配置し、医療チームの一員として薬物治療に貢献しています。
(1)入院患者様への服薬指導
医師の依頼により、薬の名前・用法用量・効能効果・副作用等について直接ベッドサイドにて説明し、患者様が薬を理解し、正しく服用していただくよう情報提供を行っています。
(2)病棟における薬に関する管理業務
病棟におけるチームの一員として、各種カンファレンスへの参加、入院患者の薬剤情報の把握、医師への情報提供および処方設計の提案、ハイリスク薬の説明、病棟内の医薬品管理など様々な業務を行っています。
3.外来における薬剤師の業務
薬剤部では、外来で内服の抗がん剤治療を開始される患者様及びそのご家族に対し、治療について理解し、また安心して治療を継続していただけるよう、抗がん剤の効果や副作用などについて説明しています。
また、外来化学療法室にて注射剤の抗がん剤治療を受けられている患者様に対しても、入院中から引き続き副作用状況把握や副作用に対する薬の使用方法の指導などを行い、抗がん剤の薬物治療に貢献しています。
更に、令和2年7月から、外来での抗がん剤治療の質を向上させる観点から連携充実加算の算定を行っております。
詳しくはこちらをご覧ください。
4.抗がん剤調製
県立日南病院では、すべての抗がん剤調製を薬剤部内の安全キャビネットを用いて行い、また調製の際には抗がん剤調製解析システムを利用し、正確な調製を実施しています。なお、抗がん剤調製については、投与前日にレジメンの確認、薬剤の準備、投与量が適正かの確認、当日に検査等による投与可否の確認、必要な処方薬の確認などを行い、より安全な化学療法の推進に努めています。
5.医薬品の管理
病院で使用する医薬品の発注・検収、在庫品の保管・管理、麻薬などの管理を行い、医薬品を安定かつ適切に供給するよう努めています。また、医薬品の在庫管理の徹底や後発医薬品の導入により、経済性も考慮した医療の提供を推進しています。
6.医薬品情報提供
院内・外からの薬に関する問合せ対応や、院内における定期的な医薬品情報提供を行っています。
薬剤部への訪問については、事前に電話又はメールにて連絡くださるようご協力をお願いします。
7.院内製剤
医師の依頼により、市販されていない特殊なお薬を製剤しています。
8.設置機器
薬剤部が導入している機器・システムは以下のとおりです(令和4年度)。
①全自動錠剤分包機
②内用薬・外用薬調剤監査支援装置
③散剤監査支援装置
④水剤監査支援装置
⑤錠剤粉砕機
⑥錠剤半錠機
⑦PTP除包機
⑧軟膏自動混合機
⑨薬剤管理指導支援システム
⑩抗がん剤調製・監査支援システム
⑪病棟薬剤業務支援システム
⑫麻薬管理システム
⑬温度管理システム
レジデント募集情報
薬剤師レジデント募集
県立日南病院では、医師だけでなく薬剤師についてもレジデント制度を構築しており、様々な研修を実施することができます。
県立日南病院薬剤部では、1年間のカリキュラムで病院薬剤師としてのスキルを学ぶことができます。調剤薬局では経験することが難しい抗がん剤調製業務や病棟業務などの研修も含まれています。
ご興味のある薬剤師の方は、是非ご連絡をお願いします。また、随時見学もできますので、申し込みをお願いします。
<連絡先>
宮崎県立日南病院 総務部 (代表Tel)0987-23-3111
勤務条件の一例(勤務時間、日数は相談に応じます)
職種 | 薬剤師 |
雇用形態 | 会計年度任用職員 |
勤務時間 | 午前8時30分から午後5時15分までのうち、6時間50分以内 土日祝休み |
◎レジデント年間スケジュール
4月 | 5月 | 6月 |
計数・計量調剤業務 | 注射薬調剤 ○注射薬の調剤・監査 ○特別な注意を要する医薬品の調剤 (麻薬、向精神薬、覚醒剤原料 等) | 医薬品管理業務 ○薬剤部内の医薬品管理業務 ○特定生物由来製品の適切な取り扱い ○院内製剤 |
7月 | 8月 | 9月 |
抗がん剤調整業務 ○がん化学療法のレジメンチェックと抗がん剤調製 ○ケミカルハザードの回避操作 | 医薬品情報管理業務、安全管理業務 ○DI業務 (種々の情報源を用い院内外の問い合わせに適切に対応する) ○医療安全の仕組みを理解する | |
10月 | 11月 | 12月 |
チーム医療参画
感染対策業務 | 薬剤管理指導業務
○薬物療法の問題点の評価 | |
1月 | 2月 | 3月 |
病棟薬剤業務 ○病棟薬剤業務、各種カンファレンス参加 服薬指導 | 薬剤部業務総括 ○計数計量調剤、薬品払い出し業務 ○服薬指導 |
薬剤部からのお知らせ
1.院外処方せんの発行
院外処方せんの発行(医薬分業)は、「かかりつけ薬局」で外来患者様の服薬指導を行い、薬歴を一元管理することにより、薬剤の重複投与防止、副作用発現の把握、適正な服用の確保を図るために行われています。平成13年度に院外処方せんを全面発行し、県南地域の薬局と連携しながら医薬分業を進めており、2021年度の発行率は95.4%になっています。
2.連携充実加算について
県立日南病院では、外来での抗がん剤治療の質を向上させる観点から、令和2年度より算定を行っております。
これは、外来化学療法を受ける患者様に対して、レジメン(治療内容)を提供し、患者様の状態を踏まえた必要な指導を行うとともに、地域の薬局に勤務する薬剤師の先生方を対象とした研修会等の連携体制を整備した上で、取得できるものとなっています。
当院の運用は以下のとおりです。
①治療の状況等を共有することを目的に、提供した治療の目的及び治療スケジュール等を文書により提供し、患者様へ必要な指導を行います。
・文書記載内容:レジメン名、抗がん剤投与量、投与スケジュール、検査値、処方薬剤名、副作用発現状況等
②上記文書を、保険薬局へ提示するよう患者様へ指導しています。
③文書の提供を受けた保険薬局の先生方は、必要に応じて、副作用発現状況等の情報を当院(薬剤部)へフィードバックをお願いします。
④当院では、フィードバックを受けた情報の分析・評価を行い、必要時には主治医へ報告、患者へ連絡などを行います。その後の対応については情報提供いただいた保険薬局へこちらから情報をフィードバックさせていただきます。
(様式)
・服薬情報提供書(トレーシングレポート)
・服薬情報提供書(トレーシングレポート)
なお、トレーシングレポートは別の様式でもかまいません。
3.入院前の患者の服薬状況等に係る情報提供について
(保険薬局の薬剤師の皆様へ)
当院では、入院を予定している患者様に、現在服用中のお薬等の整理をお願いしております。患者様が来局されましたら、お薬の整理をお願いします。
患者様が複数の薬局からお薬を受け取られている場合には、相談を受けた薬局にて確認いただき、まとめて整理していただきますようお願いします。
お薬は「入院前に飲むお薬」と「入院中に飲むお薬」の二つに分けて整理お願いします。
「入院中に飲むお薬」には、「入院前の患者の服薬状況等に係る情報提供書」を添付して(できましたら同じ袋に入れて)患者様へお渡しください。
当院へ情報提供することで、服薬情報提供料3の算定が可能となります。
●算定加算に必要な情報提供書の様式
・「入院前の患者の服薬状況等に係る情報提供書」
・「入院前の患者の服薬状況等に係る情報提供書」
・「入院前の患者の服薬状況等に係る情報提供書」
以下は服薬情報提供料3の算定要件
ア 入院を予定している患者について、保険医療機関の求めがあった場合において、患者が服用中の薬剤について、当該患者若しくはその家族等への聞き取り又は他の保険薬局若しくは保険医療機関への聞き取り等により、一元的に把握し、必要に応じて当該患者が保険薬局に持参した服用薬の整理を行うとともに、患者が入院を予定している保険医療機関に対して、当該患者の服薬状況等について文書等により提供した場合に算定できる。
イ 保険医療機関の求めについては、患者が入院を予定している保険医療機関からの求めのほか、患者が受診している他の保険医療機関からの求めを含む。
ウ 患者の服用薬等については、当該保険薬局で調剤した薬剤、他の保険薬局で調剤された薬剤、保険医療機関で院内投薬された薬剤等を一元的に把握すること。
エ 算定に当たっては、別紙様式1-2又はこれに準ずるものを用いて、以下の内容について保険医療機関への情報提供を行うこと。