平成14年度 第3章 研究業績

1. 論文・誌上発表、学会・研究会発表及び講演

(1) 各診療科別発表数

  論文・誌上発表 学会・研究会発表 講演 その他
内科 6 9 9 0
神経内科 0 6 2 0
精神科・心療内科 4 3 0 0
小児科 0 2 0 0
外科 10 15 4 2
整形外科 2 2 0 0
脳神経外科 2 2 0 0
皮膚科 0 9 0 0
泌尿器科 1 0 0 0
産婦人科 0 5 3 0
眼科 0 2 0 0
耳鼻咽喉科 4 10 0 0
放射線科 2 3 0 0
麻酔科 4 3 0 3
臨床検査科 5 23 1 0
薬剤科 0 2 1 0
看護科 0 8 0 0
栄養管理係 0 2 0 0
40 106 20 5

(院内発表はのぞく)

※論文・誌上発表、学会研究会の研究業績の収載基準
 医師関係の論文、誌上発表、学会、研究会の研究業績の収載に当たっては以下の基準にて記載した。

  1. 年報の期間(平成14年4月~平成15年3月)に本院に在籍していた医師の氏名が記載されているもの。従って、研究業績が本院で行われたものとは限らない。
  2. 講演は、本院に在籍中の発表分とした。
  3. 複数科での業績は、各科別に掲載した。従って、業績が重複しているものもあり、総計も重複している。
  4. その他には、学術論文以外の誌上発表などを含んでいる。

(2) 各診療科業績一覧

【内科】

(原著、著書、誌上発表)

  1. The changes of composition as well as the concentration of serum Lp(a) can be a sign for end stage renal failure.
    Kuboyama M, Ageta M
    Atherosclerosis: Risk Factors, Diagnosis and Treatment: 239-243, 2002
  2. Effects of Fenofibrate on High-Density Lipoprotein Particle Size in Patients with Hyperlipidemia: Randomized, Double-Blind,
    Placebo-Controlled, Multicenter, Crossover Study.
    Sasaki J, Yamamoto K, Ageta M
    Clinical Therapeutics 24: 1614-1626, 2002
  3. Detection of human T-lymphotropic virus type I (HTLV-I) infection during coculture of HTLV-I infected and uninfected cells using inverse long PCR.
    Ishizaki J, Okamaya A, Kuroki M, Tsubouchi H
    Intervirology 45: 164-171, 2002
  4. 心臓内の腫瘍形成で発症したと思われるATL(リンパ腫型).
    外山孝典、久冨木庸子、岡本雅司、日高智徳、石崎淳三、坪内博仁
    臨床血液 43: 1055-1060,2002
  5. クレアチニンキナーゼ(CK).
    藤浦芳丈、上田正人
    高脂血症ナビゲーター(山田信博、代田浩之編集)pp230-231,2003
  6. 横紋筋融解症.
    窪山美穂 上田正人
    高脂血症ナビゲーター(山田信博、代田浩之編集)pp322-323,2003

(学会、研究会発表)

  1. ヨード造影剤によるアナフィラキシー様反応で死亡した1例.
    清水勅君、川崎裕平、落合栄志、重永哲洋、上田正人、木佐貫篤
    第26回宮崎CT研究会 2002年5月18日,宮崎市
  2. The changes of composition as well as the concentration of serum Lp(a) can be a sign for end-stage renal failure.
    Kuboyama M, Ageta M, Nishihira K, Arimura Y, Shigenaga T, Ishihara T, Ashitani J, Fujiura Y, Kashio N, Ikushima I 73 rd EAS Congress July 9, 2002, Austria
  3. 末期腎不全患者におけるLp(a)濃度と構成の変化.
    窪山美穂、上田正人、西平賢作、有村保治、石原旅人、重永哲洋、芦谷淳一、藤浦芳丈、生島一平、加塩信行
    第34回日本動脈硬化学会総会 2002年7月18日,神戸市
  4. 腎機能に対する血中Lp(a)の役割.
    窪山美穂、上田正人、西平賢作、有村保治、石原旅人、重永哲洋、芦谷淳一、藤浦芳丈、生島一平
    第7回Lp(a)カンファレンス 2002年7月20日,神戸市
  5. 脳梗塞、心筋梗塞の既往のある患者での、将来的な心血管系イベントの合併に関する検討.
    藤浦芳丈、上田正人、西平賢作、有村保治、窪山美穂、重永哲洋、芦谷淳一、石原旅人、生島一平、加塩信行
    第7回Lp(a)カンファレンス 2002年7月20日,神戸市
  6. 後頭部痛、嘔気、嘔吐を繰り返し、体重減少、意識消失を示した71歳女性.
    西平賢作、上田正人、長田直人、加塩信行
    第52回宮崎神経内科懇話会 2002年8月29日,宮崎市
  7. 反復する後頭部痛、嘔気、嘔吐を主訴としたACTH単独欠損症の一例.
    西平賢作、生島一平、藤浦芳丈、石崎淳三、石原旅人、飯干宏俊、窪山美穂、柳重久、小玉剛士、上田正人、加塩信行、長田直人
    第259回日本内科学会九州地方会 2002年11月23日,鹿児島市
  8. 慢性肺閉塞性肺疾患に対する長期テオフィリンの抗炎症作用の検討.
    飯干宏俊、加藤茂樹、佐野ありさ、芦谷淳一
    第38回日本呼吸器学会総会 2003年3月13日,福岡市
  9. 腎不全患者における血中Lp(a)の特性.
    窪山美穂、上田正人、飯干宏俊、石原旅人、藤浦芳丈、生島一平、加塩信行
    第100回日本内科学会総会 2003年4月1日,福岡市

(講演)

  1. スタチン効果.
    上田正人
    都城内科医会 2002年4月4日、都城市
  2. 冠インターべンション後の再狭窄予防-スタチンの役割を中心に-
    生島一平
    宮崎県動脈硬化研究会 2002年6月7日,宮崎市
  3. 糖尿病と虚血性心疾患、医療側の認識.
    生島一平
    第14回宮崎県糖尿病教育セミナー 2002年9月1日,日南市
  4. 糖尿病性腎症の進展と予防.
    石原旅人
    第14回宮崎県糖尿病教育セミナー 2002年9月1日,日南市
  5. 高脂血症治療の多様性.
    上田正人
    動脈硬化と血管の会 2002年10月12日、京都市
  6. スタチンの多様性について.
    上田正人
    三股木曜会学術講演会 2002年12月5日、都城市
  7. 膠原病について.
    石崎淳三
    特定疾患教育セミナー 2003年1月20日,日南市
  8. 高脂血症の治療、効果と過信.
    上田正人
    成人病検診基本健康診査従事者研修会 2003年3月7日,宮崎市
  9. 社会保険集団指導.
    上田正人
    第112回南那珂医師会総会 2003年3月26日,日南市

【神経内科】

(学会、研究会発表)

  1. The changes of composition as well as the concentration of serum Lp(a) can be a sign for end-stage renal failure.
    Kuboyama M, Ageta M, Nishihira K, Arimura Y, Shigenaga T, Ishihara T, Ashitani J, Fujiura Y, Kashio N, Ikushima I 73 rd EAS Congress July 9, 2002, Austria
  2. 末期腎不全患者におけるLp(a)濃度と構成の変化.
    窪山美穂、上田正人、西平賢作、有村保治、石原旅人、重永哲洋、芦谷淳一、藤浦芳丈、生島一平、加塩信行
    第34回日本動脈硬化学会総会 2002年7月18日,神戸市
  3. 脳梗塞、心筋梗塞の既往のある患者での、将来的な心血管系イベントの合併に関する検討.
    藤浦芳丈、上田正人、西平賢作、有村保治、窪山美穂、重永哲洋、芦谷淳一、石原旅人、生島一平、加塩信行
    第7回Lp(a)カンファレンス 2002年7月20日,神戸市
  4. 後頭部痛、嘔気、嘔吐を繰り返し、体重減少、意識消失を示した71歳女性.
    西平賢作、上田正人、長田直人、加塩信行
    第52回宮崎神経内科懇話会 2002年8月29日,宮崎市
  5. 反復する後頭部痛、嘔気、嘔吐を主訴としたACTH単独欠損症の一例.
    西平賢作、生島一平、藤浦芳丈、石崎淳三、石原旅人、飯干宏俊、窪山美穂、柳重久、小玉剛士、上田正人、加塩信行、長田直人
    第259回日本内科学会九州地方会 2002年11月23日,鹿児島市
  6. 腎不全患者における血中Lp(a)の特性.
    窪山美穂、上田正人、飯干宏俊、石原旅人、藤浦芳丈、生島一平、加塩信行
    第100回日本内科学会総会 2003年4月1日,福岡市

(講演)

  1. 神経系難病の病気の理解と薬について.
    加塩信行
    平成14年度特定疾患医療講演会 2003年1月23日,日南市
  2. 難病各疾患の理解について.
    加塩信行
    平成14年度難病患者等ホームヘルパー養成研修及び保健所保健師等難病専門研修会 2003年1月30日,宮崎市

【精神科・心療内科】

(原著、著書、誌上発表)

  1. Young Mania Rating Scale日本語版の信頼性についての予備的検討.
    稲田俊也、樋口輝彦、上島国利、中込和幸、岡島由佳、三村將、磯野浩、大坪天平、山田光彦、稲本淳子、岩波明、平島奈津子、篠田淳子、松尾幸治、大渓俊幸、三宮正久、中川種栄、西岡玄太郎、加藤忠史、山田和夫、田島治、神庭重信、岡崎祐士、長沼英俊
    臨床精神薬理5:425-431,2002
  2. 精神病院における入院治療結果.
    長沼英俊
    精神科 1:237-242,2002
  3. 医薬品中毒①(向精神薬).
    長沼英俊
    外来診療のすべて(高久史麿、溝口秀昭、矢崎義雄、狩野庄吾、武藤徹一郎 監修)pp988-989,メジカルビュー社(東京),2002
  4. 自殺者・自殺企図者を減少させる方策―大うつ病性障害の希死念慮と自殺企図―
    長沼英俊
    県立病院共同研究事業報告書 第29集,2002

(学会、研究会発表)

  1. うつ病と自殺.
    長沼英俊
    第4回宮崎うつ病研究会 2002年4月21日,宮崎市
  2. パニック障害の併発精神障害.
    長沼英俊
    第14回西日本精神神経学会 2002年11月14日,別府市
  3. パニック障害のcomorbidity.
    長沼英俊
    第15回日本総合病院精神医学会 2002年11月28日,東京都

【小児科】

(学会、研究会発表)

  1. 肺膿瘍を合併した肺分画症の1例.
    佐藤潤一郎、四元茂、市成秀樹、柴田紘一郎
    第52回日本小児科学会宮崎地方会 2002年9月8日,宮崎市
  2. BNPの上昇を伴った心房性頻拍症の男児例.
    四元茂
    第52回日本小児科学会宮崎地方会 2002年9月8日,宮崎市

【外科】

(原著、著書、誌上発表)

  1. 一枚のシェーマ; Pancoast肺癌に対する高位後側方切開アプロ-チ(肺尖部血管、神経の胸郭内外よりはさみうち手術).
    柴田紘一郎
    胸部外科55:314,2002
  2. 進行胆道癌に対する192Ir-RALS腔内照射.
    清水勅君、川崎祐平、落合栄志、松尾浩治、谷口修一、峯一彦、柴田紘一郎、西川清
    宮崎県医師会医学会誌 1:18-21,2002
  3. 乳腺invasive micropapillary carcinomaの一例.
    木佐貫篤、井上隆正、児玉千文、外山英人、篠原立大、林透
    日臨細胞九州会誌33:77-80,2002
  4. Correlation between tumor angiogenesis and invasiveness in thymic epithelial tumors.
    Tomita M, Matsuzaki Y, Edagawa M, Maeda M, Shimizu T, Hara M, Onitsuka T.
    J Thorac Cardiovasc Surg 124: 493-498, 2002
  5. Relationship between expression of cancer-related proteins and tumor invasiveness in thymoma.
    Tomita M, Matsuzaki Y, Onitsuka T.
    Eur J Cardiothorac Surg 21: 596, 2002
  6. Clinical and immunohistochemical study of eight cases with thymic carcinoma.
    Tomita M, Matsuzaki Y, Edagawa M, Maeda M, Shimizu T, Hara M, Onitsuka T.
    BMC Surg 2: 3, 2002
  7. 2ホールによる胸腔鏡下肺部分切除術.
    富田雅樹、松崎泰憲、枝川正雄、前田正幸、清水哲哉、原政樹、鬼塚敏男.
    宮崎医学会誌 26:53-55,2002
  8. A Case of pulmonary metastasis from breast cancer following an 18-year disease-free interval that responded to tamoxifen treatment.
    Tomita M, Matsuzaki Y, Edagawa M, Maeda M, Shimizu T, Hara M, Yamamoto A, Onitsuka T.
    Breat Cancer 9: 82-85, 2002
  9. 気管支内過誤腫2症例の治療経験.
    茂野あずさ、富田雅樹、松崎泰憲、枝川正雄、前田正幸、清水哲哉、原政樹、渡邉章、鬼塚敏男
    宮崎医学会誌 26:56-59,2002
  10. 乳癌手術後23年目に胸壁再発をきたした1例.
    和田俊介、富田雅樹、松崎泰憲、枝川正雄、前田正幸、清水哲哉、原 政樹、鬼塚敏男
    宮崎医学会誌 26:168-170,2002

(学会、研究会発表)

  1. 胃粘膜下腫瘍様所見を示した粘液癌の一例.
    篠原立大、木佐貫篤
    宮崎胃と腸懇話会 2002年4月26日,宮崎市
  2. 当科における腋窩法によるVATS Lobectomyの現状と問題点.
    市成秀樹、峯一彦、中平孝明、柴田紘一郎
    第19回日本呼吸器外科学会 2002年5月23-24日,長崎市
  3. 乳腺腫瘤を初発症状として発見されたT細胞性悪性リンパ腫の一例.
    木佐貫篤、外山英人、井上芳和、市成秀樹、峯一彦、柴田紘一郎
    第18回日本臨床細胞学会九州連合会総会 2002年7月13日,長崎市
  4. 肺のmucnous cystic tumorの1切除例.
    市成秀樹、峯一彦、篠原立大、中平孝明、柴田紘一郎、木佐貫篤
    第35回日本胸部外科学会九州地方会総会 2002年7月25-26日,福岡市
  5. 下血により発症した空腸GISTの1例.
    冨田裕二、峯一彦、市成秀樹、中平孝明、峯一彦、柴田紘一郎、木佐貫篤
    宮崎県外科医会夏期講演会 2002年8月9日,日向市
  6. ポリスチレンスルホン酸カルシウム(アーガメイトゼリー)により発症したと考えられる直腸穿孔の1例.
    中平孝明、冨田裕二、峯一彦、篠原立大、市成秀樹、柴田紘一郎、木佐貫篤
    第20回宮崎救急医学会 2002年8月3日,宮崎市
  7. 肺膿瘍を合併した肺分画症の1例.
    佐藤潤一郎、四元茂、市成秀樹、柴田紘一郎
    第52回日本小児科学会宮崎地方会 2002年9月8日,宮崎市
  8. 肺癌を疑った両側炎症性肺腫瘤の1例.
    市成秀樹、峯一彦、冨田裕二、中平孝明、柴田紘一郎、木佐貫篤
    第13回宮崎県肺癌研究会 2002年 9月20日,宮崎市
  9. 胃食道接合部癌の一例.
    冨田裕二、木佐貫篤
    南那珂医師会生涯教育医学会 2002年10月18日,日南市
  10. 興味ある内視鏡経過をたどった胃癌の1例.
    峯一彦、市成秀樹、篠原立大、柴田紘一郎
    第64回日本臨床外科学会総会 2002年 11月13-15日,東京都
  11. 放射線化学療法が著効した進行食道癌2例の経験.
    篠原立大、市成秀樹、峯一彦、柴田紘一郎
    第64回日本臨床外科学会総会 2002年 11月13-15日,東京都
  12. 食道粘膜下腫瘍と膵腫瘍の経過観察中に急速に増大した胃GISTの経験.
    篠原立大、市成秀樹、峯一彦、柴田紘一郎
    第64回日本臨床外科学会総会 2002年 11月13-15日,東京都
  13. PCA機能付携帯型持続注入器の導入について.
    鳥取部和弘、平田雅昭、末永啓二、串間奉文、市成秀樹、峯一彦
    第66回九州山口薬学大会 2002年11月22-24日,沖縄県
  14. 結核検診で発見された肺癌手術症例の検討
    市成秀樹、柴田紘一郎、峯一彦、木佐貫篤、楠元志都生
    第43回日本肺癌学会総会 2002年11月21-22日,福岡市
  15. PCA機能付携帯型持続注入器の導入について.
    鳥取部和弘、平田雅昭、末永啓二、串間奉文、市成秀樹、峯一彦
    平成14年度宮崎県病院薬剤師会冬期大会 2003年1月19日,宮崎市

(講演)

  1. 外科からみた糖尿病患者の管理.
    峯一彦
    第14回宮崎県糖尿病教育セミナー 2002年9月1日,日南市
  2. 当院における腹腔鏡下手術-特に腹腔鏡下胆嚢摘出術を中心に-.
    峯一彦
    南那珂医師会生涯教育医学会 2002年12月6日,日南市
  3. 生きる.
    柴田紘一郎
    日南ロータリー・クラブ卓話 2003年1月29日,日南市
  4. 胸腺の外科.
    富田雅樹
    第46回宮崎胸部疾患検討会 2003年1月30日,宮崎市

(その他)

  1. 今は昔 東アフリカに吹くさまざまな風
    柴田紘一郎
    日本医師会雑誌 128:1112,2002
  2. 平成14年度欧州医療施設視察研修団報告.
    柴田紘一郎
    全国自治体病院協議会雑誌 42:341-345,2003

【整形外科・リハビリテーション科】

(原著、著書、誌上発表)

  1. マレット指に対するの治療成績.
    坂田勝美、長鶴義隆、松岡知己、川添浩史
    宮崎整形外科懇話会論文集 6:10-19,2002
  2. Perthes病の治療.
    長鶴義隆
    関節外科 22:50-58,2002

(学会、研究会発表)

  1. 当院における化膿性関節炎の経験.
    深野木快士、長鶴義隆、松岡知己、川添浩史
    第44回宮崎整形外科懇話会 2002年7月,宮崎市
  2. 当科における70歳以上の高齢者の大腿骨頸部骨折以外の骨折の治療成績.
    松岡知己、長鶴義隆、川添浩史、深野木快士
    第45回宮崎整形外科懇話会 2002年12月,宮崎市

【脳神経外科】

(原著、著書、誌上発表)

  1. シャント機能不全を防ぐ手術の基本:手術用手袋の滑剤の問題.
    森田能弘、杉本哲朗、牧原真治
    第3回正常圧水頭症研究会 研究発表報告集 pp35-38, 2002
  2. Medulloblastoma with extensive nodularity (so-called cerebellar neuroblastoma)の1例.
    木佐貫篤、森田能弘、杉本哲朗、牧原真治、鍋島一樹
    診断病理 19:195-197,2002

(学会・研究会発表)

  1. マイクロ下剥離操作技量を向上する方法:Malis CMC-II Irrigation System ( Codman ) によるwater dissection.
    森田能弘、中薗紀幸、杉本哲朗
    第11回日本脳神経外科手術と機器学会 2002年4月13日,甲府市
  2. 穿通性脳損傷の1例.
    清水勅君、川崎裕平、落合栄志、杉本哲朗、牧原真治、森田能弘、土屋順子
    第26回宮崎CT研究会 2002年5月18日,宮崎市

【皮膚科】

(学会、研究会発表)

  1. Median raphe cystの一例.
    菊池英維、前田俊一、黒川基樹、瀬戸山充、鍋島一樹
    第101回日本皮膚科学会総会 2002年6月、熊本市
  2. 手指の糖尿病性壊疽の1例.
    石井千寸、前田俊一、菊池英維、宮国均、瀬戸山充、上野浩晶、水田雅也
    日本皮膚科学会第96回宮崎地方会 2002年7月、宮崎市
  3. 片側腋窩に皮下腫瘤として存在した副乳の2例.
    坂本忠秀、前田俊一、津守伸一郎
    日本皮膚科学会第96回宮崎地方会 2002年7月、宮崎市
  4. 外傷後巨大な血腫を形成したNF-1患者の2症例.
    鈴木理央、石井千寸、中山文子、緒方克己、瀬戸山充、大塚和子
    日本皮膚科学会第96回宮崎地方会 2002年7月、宮崎市
  5. 消防士の熱傷の1例-猿も木から落ちる-.
    菊池英維、京楽格、渡邊正明、石井千寸、津守伸一郎、黒川基樹、瀬戸山充
    日本皮膚科学会第96回宮崎地方会 2002年7月、宮崎市
  6. 恥骨部に生じた毛巣洞の1例.
    帖佐宣昭、前田俊一、緒方克己、瀬戸山充
    第54回日本皮膚科学会西部支部学術大会 2002年11月、松江市
  7. Contact burnの2症例.
    中山文子、石井千寸、菊池英維、西田隆昭、小田裕次郎、瀬戸山充
    第54回日本皮膚科学会西部支部学術大会 2002年11月、松江市
  8. エイ刺傷で前腕部壊疽をきたした1例.
    石井千寸、前田俊一
    日本皮膚科学会第97回宮崎地方会 2002年12月、宮崎市
  9. ステロイド治療に抵抗した成人Still病の1例.
    石井千寸、前田俊一
    日本皮膚科学会第98回宮崎地方会・第1回宮崎皮膚疾患研究会2003年3月30日、宮崎市

【泌尿器科】

(原著、著書、誌上発表)

  1. 宮崎県泌尿器科医会における7年間の性感染症患者の検討.
    濱砂良一、王丸鴻一、長田幸夫、姉川朔実、池井義彦、伊藤重雄、岩本秀安、海老原和正、大藤哲郎、尾田篤実、上村敏雄、菊池武英、斉藤康、佐藤幸憲、新川徹、高橋尚也、竹原俊幸、棚田敏文、時任高洋、中野俊二、中野拓、中山健、永田豊春、長野正史、野瀬清孝、野辺崇、蓮井良浩、速見晴朗、日高正昭、別納弘法、蓑田国廣、村岡敬介、柳田俊彦、山下康洋、分田裕順、渡辺康久
    宮崎県医師会医学会誌26:129-134,2002

【産婦人科・NICU】

(学会、研究会発表)

  1. 宮崎県立日南病院での興味ある一症例.
    松影昭一
    第80回南那珂産婦人科医会研修会 2002年5月22日,日南市
  2. 子宮体部原発と考えられた小細胞癌の一例.
    木佐貫篤、外山英人、春山康久、林透
    第43回日本臨床細胞学会総会 2002年6月1日,大阪市
  3. 妊娠前後における75gGTTの経時的推移の検討.
    桂木真司
    第82回南那珂産婦人科医会研修会 2002年7月24日,日南市
  4. 南那珂地区における産婦人科での病診連携の現状.
    古田賢
    第84回南那珂産婦人科医会研修会 2002年9月25日,日南市
  5. 子宮内胎児死亡をおこした常位胎盤早期剥離の一例.
    桂木真司、古田賢、今村登志子、春山康久
    日本産科婦人科学会宮崎地方部会 2002年10月26日,宮崎市

(講演)

  1. 性に関する指導推進事業「専門医による指導事業」教師に一般的に知っておいて欲しい常識について.
    春山康久
    宮崎県立福島高等学校 2002年12月3日,串間市
  2. 性に関する指導推進事業「専門医による指導事業」 STDとは、予防と対策.
    春山康久
    宮崎県立日南養護学校 2003年2月12日,日南市
  3. 性に関する指導推進事業「専門医による指導事業」 STDとは、予防と対策.
    春山康久
    宮崎県立日南振徳商業高等学校 2003年3月12日,日南市

【眼科】

(学会、研究会発表)

  1. 網膜静脈閉塞症における黄斑浮腫に対する硝子体手術の効果.
    杉本貴子、竹之下裕子、森山重人、直井信久
    第72回九州眼科学会 2002年5月,熊本市
  2. 典型的視神経炎の一例.
    杉本貴子、久高宏徳、中馬秀樹.
    第48回宮崎医科大学眼科研究会 2002年7月,宮崎市

耳鼻咽喉科】

(原著、著書、誌上発表)

  1. Comparison between promontory and tympanic electrodes in electrical auditory stimulation. In: Cocholear implants.
    Takenaka M, Tono T, Wada Y, Kiyomizu K, Ushisako Y, Komune S
    In: Cochlear implants. Kubo T, Takahashi Y, Iwaki T(ed), Kugler, Hague, pp 79-81, 2002
  2. 両側交代性顔面神経麻痺の3症例についての検討.
    奥田匠、鳥原康治、竹中美香、小宗静男
    耳鼻咽喉科・頭頸部外科74:191-193,2002
  3. 鼻腔内悪性黒色腫1例のinterferon-β局注による治療経験.
    奥田匠、河野浩万、東野哲也、小宗静男、坂本忠秀、天野正弘
    耳鼻と臨床48:408-411,2002
  4. 中枢病変を伴った例に対する人工内耳-脳血流SPECTを用いた適応検査とクラリオンS使用経験-.
    東野哲也、竹中美香、西田 真、和田由起、小宗静男
    耳鼻と臨床48(補2):S120-S125,2002

(学会、研究会発表)

  1. クラリオン人工内耳装用者へのCIS、SASの使用経験.
    竹中美香、和田由起、東野哲也、牛迫泰明、小宗静男
    第103回日本耳鼻咽喉科学会総会・学術講演会 2002年5月,東京都
  2. 穿通性脳損傷の1例.
    清水勅君、川崎裕平、落合栄志、杉本哲朗、牧原真治、森田能弘、土屋順子
    第26回宮崎CT研究会 2002年5月18日,宮崎市
  3. 高齢者人工内耳症例の長期経過.
    竹中美香、牛迫泰明、和田由起、東野哲也、小宗静男
    第47回日本聴覚医学会 2002年10月,仙台市
  4. 人工内耳による顔面神経刺激6症例の検討.
    東野哲也、坪井康浩、竹中美香、和田由起、牛迫泰明、小宗静男
    第47回日本聴覚医学会 2002年10月,仙台市
  5. 成人人工内耳、長期的リハビリテーションのための装用者クラシフィケーションの試み.
    牛迫泰明、竹中美香、和田由起、東野哲也、小宗静男
    第47回日本聴覚医学会 2002年10月,仙台市
  6. アブミ骨手術を施行した鼓室硬化症例の検討.
    河野浩万、岩永英憲、竹中美香、君付隆、東野哲也、小宗静男
    第12回日本耳科学会総会学術講演会 2002年10月,東京都
  7. 18q-症候群に伴う外耳道狭窄症の治療経験.
    東野哲也、竹中美香、松田圭二、河野浩万、小宗静男
    第12回日本耳科学会総会学術講演会 2002年10月,東京都
  8. 小耳症・外耳道閉鎖症の一期手術(治療成績と術式の工夫).
    小宗静男、竹中美香、春田 厚、土屋克之、佐藤伸矢:
    第12回日本耳科学会総会学術講演会 2002年10月,東京都
  9. 県立日南病院平成14年入院統計.
    奥田匠、土屋克之、竹中美香、土屋順子
    日耳鼻宮崎県地方部会学術講演会 2002年12月,宮崎市
  10. MALT lymphomaが疑われたnasopharyngeal lymphoid hyperplasiaの1症例.
    奥田匠、竹中美香、土屋順子
    日耳鼻宮崎県地方部会学術講演会 2002年12月,宮崎市

【放射線科】

(原著、著書、誌上発表)

  1. 進行胆道癌に対する192Ir-RALS腔内照射.
    清水勅君、川崎裕平、落合栄志、松尾浩治、谷口修一、峯一彦、柴田紘一郎、西川清
    宮崎県医師会医学会誌 26:18-21,2002
  2. 非イオン性造影剤によるアナフィラキシー様ショックで死亡した1例.
    清水勅君、川崎裕平、落合栄志、木佐貫篤
    日本医学放射線学会雑誌 62:749-750,2002

(学会、研究会発表)

  1. ヨード造影剤によるアナフィラキシー様反応で死亡した1例.
    清水勅君、川崎裕平、落合栄志、重永哲洋、上田正人、木佐貫篤
    第26回宮崎CT研究会 2002年5月18日,宮崎市
  2. 穿通性脳損傷の1例.
    清水勅君、川崎裕平、落合栄志、杉本哲朗、牧原真治、森田能弘、土屋順子
    第26回宮崎CT研究会 2002年5月18日,宮崎市
  3. 肺粘膜嚢胞腺癌の一例.
    清原省吾、落合栄志、清水勅君、市成秀樹、峯一彦、柴田紘一郎、木佐貫篤
    第17回宮崎MRI研究会 2002年10月19日,宮崎市

【麻酔科・ICU】

(原著、著書、誌上発表)

  1. 塩酸ジブカインと塩酸ブピバカインの赤血球膜破壊作用の比較.
    香月博、小松美樹、江川久子、長田直人、高崎真弓
    麻酔 51:81-86,2002
  2. 全身麻酔、硬膜外併用麻酔中に完全房室ブロックを呈した1症例.
    矢野武志、白石成二、江川久子、長田直人
    臨床麻酔 26:89-90,2002
  3. 中枢性の換気障害を呈した急性散在性脳脊髄炎患者の呼吸管理の1症例.
    松岡博史、坪内直子、山賀昌治、成尾浩明、濱川俊朗、高崎真弓
    臨床麻酔 26:119-123、2002
  4. タンパク分解酵素阻害薬の作用機序.
    長田直人
    麻酔科診療プラクテイス 周術期治療薬ガイド9号(高崎真弓編集)pp159-161,文光堂(東京),2002

(学会、研究会発表)

  1. 後頭部痛、嘔気、嘔吐を繰り返し、体重減少、意識消失を示した71歳女性.
    西平賢作、上田正人、長田直人、加塩信行
    第52回宮崎神経内科懇話会 2002年8月29日,宮崎市
  2. 心房細動を合併した総肺静脈環流異常症根治術後の帝王切開の1症例.
    松原望、江川久子、山賀昌治、高崎真弓
    九州麻酔科学会第40回大会 2002年9月、熊本市
  3. 反復する後頭部痛、嘔気、嘔吐を主訴としたACTH単独欠損症の一例.
    西平賢作、生島一平、藤浦芳丈、石崎淳三、石原旅人、飯干宏俊、窪山美穂、柳重久、小玉剛士、上田正人、加塩信行、長田直人
    第259回日本内科学会九州地方会 2002年11月23日,鹿児島市

(その他)

  1. 人工呼吸器入門(わかりやすい呼吸生理から実際の使用法まで)
    長田直人
    宮崎県難病医療連絡協議会主催研修会、2002年11月2日、延岡市
  2. 人工呼吸器入門(わかりやすい呼吸生理から実際の使用法まで)
    長田直人
    宮崎県難病医療連絡協議会主催研修会、2002年11月9日、都城市
  3. 人工呼吸器入門(わかりやすい呼吸生理から実際の使用法まで)
    長田直人
    宮崎県難病医療連絡協議会主催研修会、2002年11月16日、宮崎市

【臨床検査科】

(原著、著書、誌上発表)

  1. 乳腺invasive micropapillary carcinomaの一例.
    木佐貫篤、井上隆正、児玉千文、外山英人、篠原立大、林透
    日臨細胞九州会誌33:77-80,2002
  2. 乳癌組織捺印標本におけるエストロゲン・プロゲステロンレセプターおよびc-erbB-2の免疫細胞化学的検出.
    林透、佐藤勇一郎、井上隆正、谷口康郎、長友明彦、谷口慎一郎、大岩根亜希、豊田清一
    日臨細胞九州会誌33:86-91,2002
  3. Medulloblastoma with extensive nodularity (so-called cerebellar neuroblastoma)の1例.
    木佐貫篤、森田能広、杉本哲朗、牧原真治、鍋島一樹
    診断病理 19:195-197,2002
  4. Intravascular ultrasound imaging in the assessment of atheroscleroticplaques in rabbit abdominal aorta.
    Ochiai R, Kisanuki A, Asada Y, Asato M, Tamura S, Sumiyoshi A.
    nvestigative Radiology 37: 309-313, 2002
  5. 非イオン性造影剤によるアナフィラキシー様ショックで死亡した一例.
    清水勅君、川崎裕平、落合英志、木佐貫篤
    日本医学放射線学会雑誌62:749-750,2002

(学会、研究会発表)

  1. 胃粘膜下腫瘍様所見を示した粘液癌の一例.
    篠原立大、木佐貫篤
    宮崎胃と腸懇話会 2002年4月26日,宮崎市
  2. 乳房皮下腫瘍 Breast, mucin-producing carcinoma of the breast
    木佐貫篤
    第267回九州沖縄スライドコンファレンス 2002年5月18日,福岡市
  3. ヨード造影剤によるアナフィラキシー・ショックで死亡した1症例.
    清水勅君、川崎裕平、落合栄志、重永哲洋、上田正人、木佐貫篤
    第26回宮崎CT研究会 2002年5月18日,宮崎市
  4. 種々の分化程度を示した腺扁平上皮癌の1例.
    林透、島尾義也、井上隆正、谷口康郎、長友明彦、尼田覚、嶋本富博
    第43回日本臨床細胞学会総会 2002年5月31日,大阪市
  5. 子宮体部原発と考えられた小細胞癌の一例.
    木佐貫篤、外山英人、春山康久、林透
    第43回日本臨床細胞学会総会 2002年6月1日,大阪市
  6. 乳腺腫瘤を初発症状として発見されたT細胞性悪性リンパ腫の一例.
    木佐貫篤、外山英人、井上芳和、市成秀樹、峯一彦、柴田紘一郎
    第18回日本臨床細胞学会九州連合会総会 2002年7月13日,長崎市
  7. 子宮頚部大細胞性神経内分泌細胞癌の1例.
    長友明彦、井上隆正、谷口慎一郎、大岩根亜希、島尾義也、林透、尼田覚、嶋本富博
    第18回日本臨床細胞学会九州連合会総会 2002年7月13日,長崎市
  8. スライドカンファレンス:呼吸器 Tuberculosis
    木佐貫篤
    第18回日本臨床細胞学会九州連合会 2002年7月14日,長崎市
  9. 家兎動脈硬化巣におけるC-reactive protein発現の検討?プロブコール投与による変化?.
    畠山金太、丸塚浩助、木佐貫篤、佐藤勇一郎、山下篤、浅田祐士郎
    第34回日本動脈硬化学会総会 2002年7月18日,神戸市
  10. 急性心筋梗塞剖検症例における血栓形成.
    佐藤勇一郎、木佐貫篤、畠山金太、丸塚浩助、林透、住吉昭信、浅田祐士郎
    第34回日本動脈硬化学会総会 2002年7月19日,神戸市
  11. 肺原発mucinous cystic tumorの一例.
    市成秀樹、中平孝明、篠原立大、峯一彦、柴田紘一郎、木佐貫篤
    日本胸部外科学会九州地方会 2002年7月24日,福岡市
  12. ポリスチレンスルホン酸カルシウム(アーガメイトゼリー)により発症したと考えられる腸管穿孔の一例.
    中平孝明、峯一彦、篠原立大、市成秀樹、柴田紘一郎、木佐貫篤
    第20回宮崎救急医学会 2002年8月3日,宮崎市
  13. 下血により発症した空腸GISTの1例.
    冨田裕二、峯一彦、市成秀樹、中平孝明、峯一彦、柴田紘一郎、木佐貫篤
    宮崎県外科医会夏期講演会 2002年8月9日,日向市
  14. 膵臓病変 autoimmune pancreatitis
    木佐貫篤
    第269回九州沖縄スライドコンファレンス 2002年9月14日,北九州市
  15. 肺癌を疑った両側炎症性肺腫瘤の1例.
    市成秀樹、峯一彦、冨田裕二、中平孝明、柴田紘一郎、木佐貫篤
    第13回宮崎県肺癌研究会 2002年 9月20日,宮崎市
  16. 胃食道接合部癌の一例.
    冨田裕二、木佐貫篤
    南那珂医師会生涯教育医学会 2002年10月18日,日南市
  17. 肺mucinous cystadenocarcinomaの一例.
    大峰早織、長友明彦、外山英人、木佐貫篤
    第41回日本臨床細胞学会秋期大会 2002年11月1日,下関市
  18. 結核検診で発見された肺癌手術症例の検討.
    市成秀樹、柴田紘一郎、峯一彦、木佐貫篤、楠元志都生
    日本肺癌学会総会 2002年11月18?19日,福岡市
  19. 肺腫瘤捺印:Adenocarcinoma, tubular.
    長友明彦
    平成14年度第4回日本臨床細胞学会宮崎県支部細胞診従事者研修会症例検討会 2002年12月14日,宮崎市
  20. 子宮頸部擦過:Adenocarcinoma, endocervical type
    大峰早織
    平成14年度第4回日本臨床細胞学会宮崎県支部細胞診従事者研修会症例検討会 2002年12月14日,宮崎市
  21. スライドカンファレンス:子宮体部 Clear cell adenocarcinoma
    木佐貫篤
    第2回えびのカンファレンス 2003年1月18日,えびの市
  22. スライドカンファレンス:乳腺 Atypical medullary carcinoma.
    木佐貫篤
    第2回えびのカンファレンス 2003年1月18日,えびの市
  23. 県立日南病院における輸血療法委員会の運営について.
    木佐貫篤
    宮崎県赤十字血液センター平成14年度第3回輸血勉強会 2003年3月26日,宮崎市

(講演)

  1. ワークショップ:呼吸器(8症例).
    木佐貫篤
    第19回日本臨床細胞学会宮崎県支部総会学会 2003年2月16日,清武町

【薬剤科】

(学会、研究会発表)

  1. PCA機能付携帯型持続注入器の導入について.
    鳥取部和弘、平田雅昭、末永啓二、串間奉文、市成秀樹、峯一彦
    第66回九州山口薬学大会 2002年11月24日,沖縄県
  2. PCA機能付携帯型持続注入器の導入について.
    鳥取部和弘、平田雅昭、末永啓二、串間奉文、市成秀樹、峯一彦
    平成14年度宮崎県病院薬剤師会冬期大会 2003年1月19日,宮崎市

(講演)

  1. 患者さんの声から.
    平田雅昭
    第14回宮崎県糖尿病教育セミナー 2002年9月1日、日南市

看護科】

(学会、研究会発表)

  1. 私達の病院経営参画.
    井上昭子、元水玲子、井野加奈子、徳田美智
    平成14年度全国自治体立病院学会 2002年11月15日、静岡県
  2. 装着しやすく固定性のある三角巾の工夫-亜脱臼予防の三角巾を作成して-.
    萩原多美子、川越麻貴、平澤豊子
    第33回日本看護学会 2002年7月11日、広島市
  3. ストーマケアを振り返る-プロセスレコードを通して-.
    木下明香、瀬戸山りよ子、中浜精子、田村ルリ子、田中和子
    平成14年度宮崎県看護研究学会 2003年3月8日、宮崎市
  4. 乳房緊満時の過度な乳房痛軽減を考える-入院中授乳婦の摂取エネルギーの検討-.
    江藤敦子、門川久子
    平成14年度宮崎県看護研究学会 2003年3月8日、宮崎市
  5. 癌告知を受け化学療法を初めて受ける患者への看護-化学療法の副作用に対する不安への関わりを通して-.
    絵柳香代子
    平成14年度宮崎県看護研究学会 2003年3月8日、宮崎市
  6. ソフロロジー分娩法を効果的に進める妊婦への関わり方の考察.
    沼口玲子
    平成14年度宮崎県看護研究学会 2003年3月8日、宮崎市
  7. 日本医療機能評価機構による病院機能評価について.
    伊藤順子
    第94回南那珂在宅ケア研究会 2003年3月11日、日南市
  8. 関わり方の方向性を見いだすためのポイント-看護実践から見えてきたこと-.
    菊田真理子、荒武実恵子、萩原月美、井上千鶴子、田中いつ子、湯地尚子、石那田真由美、白ヶ澤由美
    県立病院課主催・中堅看護職員(II)看護研究発表会 2002年12月25日,宮崎市・宮崎県自治学院

【栄養管理係】

(学会、研究会発表)

  1. 病棟訪問?調理師が栄養アセスメントに関わって.
    河野満津枝
    平成14年度九州地区自治体病院栄養・調理部会研修会 2002年7月13日,宮崎市
  2. 病棟訪問?調理師が栄養アセスメントに関わって.
    河野満津枝
    平成14年度全国自治体病院調理師研修会 2002年10月16日,東京都

2. 院内発表・研修会等

(1) 臨床懇話会

臨床懇話会は、医局のカンファレンスで各診療科持ち回りで発表を行う。テーマは自由だが研修医レベルを基準とし研修医への教育も目的としている。これまで毎月第2・第4木曜日午前8時から開催していたが、平成14年12月から医局会に合わせて、毎月第3水曜日17時から30分間講堂にて実施することに変更となった。

(2002年度内容)
日時 担当診療科 発表者 演題
4月11日 外科 峯 一彦、市成 秀樹 当院外科の各種癌手術の治療実績
4月25日 精神科・心療内科 長沼 英俊 自殺と大うつ病性障害
5月9日 整形外科 川添 浩史 肉離れ
5月23日 放射線科 清水 勅君 ヨード造影剤によるアナフィラキシーショック
6月13日 内 科 石原 旅人 薬剤性腎障害
6月27日 小児科 四元 茂 子どもの虐待
7月11日 耳鼻咽喉科 奥田 匠 末梢性顔面神経麻痺
9月12日 麻酔科 山賀 昌治 救急蘇生法ガイドライン2000
~病院に到着してから~
9月26日 産婦人科 古田 賢 平成13年度産婦人科統計
10月24日 眼科 久高 宏徳 外来でよく見る眼科疾患
11月28日 泌尿器科 新川 徹 尿路閉塞
12月18日 病理 木佐貫 篤 細胞診診断の考え方と新しい流れ
2003年  
1月15日 外科 峯 一彦 腹腔鏡下手術-胆嚢摘出手術を中心に-
2月19日 整形外科 松岡 知己 足関節外側靱帯損傷
3月19日 精神科・心療内科 長沼 英俊 パニック障害

(2) 院内講演会・教育研修会

病院職員の資質向上、円滑な業務運営及び医療事故防止等を目的として各種委員会・研究グループ等で随時講演会・研修会を企画して行なっている。平成14年度に院内で開催されたものは下記の通り(各診療科企画の医師対象のみの講演会等を除く)。

開催日 講演会・研修会等の名称・内容 参加数 場所 主催
6月5日 電子カルテシステムデモ
(富士通、ソフトウェアサービス)
  講堂 医事係
6月20日 放射線業務従事者教育訓練
「線量測定と測定値の評価」「線量計の精度管理」
宮原 哲哉(千代田テクノル)
38名 第1会議室 放射線安全委員会
6月25日 輸血研修会「輸血製剤の取り扱い方と過誤防止対策について」(看護師対象)
押川 秀次(宮崎県赤十字センター医薬情報係係長)
43名 講堂 輸血療法委員会
6月27日 説明会「診療報酬請求書の記載要領」
鬼頭 正治(社会保険診療報酬支払基金幹事長)
32名 講堂 医事係
7月3日 院内感染症対策マニュアル説明会「結核菌について」飯干 宏俊(内科)
「結核患者の看護」伊藤 順子(看護科)
「手洗いとダニについて」前田 俊一(皮膚科)
「消毒薬について」末永 啓二(薬剤科)
「当マニュアルの留意点について」「ICUでのMRSA感染対策」長田 直人(麻酔科)
「NICUでのMRSA感染対策」徳永 修一(産婦人科)
46名 講堂 院内感染症対策委員会
7月5日 蘇生技術研修会「心肺蘇生法ガイドライン2000」
広兼 民徳(市民の森病院)、長田 直人、山賀 昌治(麻酔科)
12名 講堂 看護科
7月16日 輸血研修会「輸血のガイドラインと過誤防止対策について」(医師対象)
押川 秀次(宮崎県赤十字センター医薬情報係係長)
20名 講堂 輸血療法委員会
7月30日 院内教育カウンセリング
「あなたの心は健康ですか?」田中 亮子
75名 講堂 看護科
9月3日
9月17日
人権問題研修会
 前田 時正(医事課長)
112名 講堂 事務局
9月28日 リスクマネジメント研修会
「与薬(注射と内服)と転倒・転落事故の発生要因と対策~看護のヒヤリハット一万事例の分析から~」
川村 治子(杏林大学保健学部教授)
115名 講堂 医療事故防止対策委員会
10月3日 交通安全講習会「交通安全運動について・交通事故の現状と防止対策等について」
斉藤 剛(日南警察署交通課長)
41名 講堂 事務局
10月28日 交通安全講習会(幹部訪問指導)
 中原 健次(福祉保健部次長)
70名 講堂 事務局
11月25日 講演「臨床倫理について」
板井 考壱郎(宮崎医科大学医学部哲学倫理学)
52名 講堂 看護科・緩和ケアグループ
11月27日 講演「褥瘡の分類と治療」前田 俊一(皮膚科) 36名 講堂 褥瘡対策委員会
12月10日 交通安全講習会
 伊藤 順子(総看護師長)
100名 講堂 事務局看護科
12月17日 第1回クリニカルパス研究会
講演「実際に運用しているクリニカルパス(扁桃摘出術)の紹介」
竹中 美香(耳鼻咽喉科)
53名 講堂 クリニカルパス研究会
1月10日 第2回クリニカルパス研究会
講演「クリニカルパスの現状と今後の動向」
中島 守(エーザイ(株)医療システム情報部部長)
55名 講堂 クリニカルパス研究会
1月28日 レセプト精度調査報告会(レセプト点検結果報告会)
日本医療事務センター担当者
41名 講堂 医事係
3月4日 医療事故防止対策研修会「リスクマネジメントの基本」
甲斐 由紀子(宮崎医科大学安全管理部ゼネラルリスクマネージャー)
139名 講堂 医療事故防止対策委員会
3月6日 第3回クリニカルパス研究会
「内視鏡下胆嚢摘出術のパスについて」
冨田 裕二(外科)、岩崎 利恵(3東看護師)
40名 講堂 クリニカルパス研究会
3月11日 院内感染対策研修会「これからの医療(院内感染対策)について」
土井英史(ヘルスケアリソース研究所所長)
94名 講堂 院内感染症対策委員会
3月14日 院内TQM活動発表会 30 名 講堂 事務局

(3) 看護科院内発表会

毎年、看護科自治会主催による院内看護研究発表会を行い、また毎月事例検討会を実施し看護の質の向上を目指している。卒後2年目、3年目の看護師には卒後研修の一環として別途研究発表の機会を設けている。

【院内看護研究発表】(2003年1月18日 講堂)

  1. よりよい救急外来看護記録用紙を目指して-アンケート調査結果をもとに検討を加える-
    外来 児島ゆかり、押富順子、野川みちよ、畑田久美
  2. 音楽療法の効果-心身のリハビリテーションの充実を目指して-
    5西 金丸沙耶花、清希久代、甲斐亜希子、沢山京子
  3. マムシ咬傷患者の看護-過去8年間のデータを通して考える-
    ICU・CCU 森田美穂、末留孝子、池田史枝、水尾初代
  4. 糖尿病患者のビデオ学習を振り返る
    6西 谷口陽子、酒井しめか、坂元定子、新田優子
  5. 活き活きと働きたい!-4階東病棟のストレスの実態-
    4東 佐藤加代子、押川絵美、溝上操子、中倉輝子
  6. 統一した看護の提供に向けての一考察-スケジュール表を用いて-
    3東 大谷吉美、谷口昭子、大浦万紀子、岩崎利恵
  7. 患者参画型看護への取り組み-大腿骨頸部骨折のクリティカルパス作成への準備-
    5東 島屋敷香苗、清水サナエ、長渡スミ子、渡辺久美子、谷口美鈴
  8. 手術受ける外来患者向けのパンフレット作成-聞き取り調査により外来患者の心理を知る-
    手術室 斉藤美和、松浦寿美、日高由美子、スタッフ一同
  9. お茶清拭による電極の皮膚トラブル防止の検討
    6東 坂田光司、川俣律子、西村佐由理、後藤世津子、湯浅瑠美子
  10. 看護師の疲労と職務満足度に影響する要因の検討-意識調査を通して職場環境を検討する-
    4西 黒木瞳、上田いつ子、内山文子、瀬戸山律子、松枝香織
  11. 継続された褥瘡ケアを行うために
    ストーマ・スキン・失禁看護グループ 河野穂波 山下嗣美、沼村光代 田村ルリ子
  12. グリッターパグを使用した手洗い指導とその効果
    感染研修グループ 萩原月美、岡元サエ子、岡村恵子、谷口浩子、斉藤いくよ
  13. 緩和ケアの輪をひろげるために-1年間の活動を通して-
    緩和ケアグループ 黒岩ひろみ、和田直美、清水サナエ、野元敦子

【卒後2年目生ケースレポート発表】(2002年11月1日・15日 講堂)

  1. 術後に不安が増強した患者の看護
    ~告知を受けなかった患者との関わりを通して~
    3東 河野晶子
  2. 不穏を起こした高齢患者の看護
    ~患者と家族との関わりを通して~
    4西 松枝香織
  3. 手術を受ける患者への看護
    ~手術室での不安・恐怖心への看護~
    手術室 吉田雅代
  4. 癌告知を受け化学療法を初めて受ける患者への看護
    ~化学療法の副作用に対する不安への関わりを通して~
    4東 絵柳香代子
  5. 日常生活動作の自立に向けての援助
    ~ポータブルトイレから車椅子トイレへ、なかなか次の段階へ進まなかった患者とのかかわりを振り返って~
    5東 上平直子
  6. 自宅退院に向けての援助
    ~棟内リハビリテーションを通して~
    5西 金丸沙耶花
  7. 退院に向けての指導について
    ~ある老年期の糖尿病患者との関わりから振り返る~
    6東 後藤世利子
  8. コミュニケーション困難な患者への看護
    ~脊髄小脳変性症の進行により言葉を失った患者との関わりを通して~
    6西 川越幸子
  9. 未告知患者への関わりについて学んだこと
    6西 奈須裕子
  10. マイルズ術後に膀胱漏れを合併し排尿障害をおこした患者の看護
    3東 木下明香
  11. ある初産婦との外来から出産までの関わり
    ~ソフロロジー分娩法を通して~
    4東 沼口玲子
  12. ターミナル期の患者の看護を通して
    ~訴えの少ない患者から学ぶ関わり方~
    6東 湯浅瑠美子
  13. 育児指導を通して自分の看護を考える
    ~躁うつ母親への育児指導を行って~
    NICU 黒木祐子
  14. 『告知』を受けた癌患者の思いが表出された事例
    6東 坂田光司
  15. 長期入院患者に対する看護
    ~コミュニケーション技術の重要性を痛感した関わりからの学び~
    4西 黒木 瞳
  16. 床上排泄を受け入れられない患者へのアプローチ
    ~化膿性脊髄炎患者との関わりを通して~
    5東 島屋敷香苗
  17. ターミナル期患者の看護
    ~患者とその家族への関わりから学んだこと~
    5西 甲斐亜希子

【卒後3年目生看護研究発表】(2002年11月26日 講堂)

  1. 急性心筋梗塞症患者リハビリテーションプログラムの作成と活用の効果
    ICU・CCU 湯地真世
    指導者 松村由貴子
  2. 常温気泡型加湿器使用時の加湿について
    ~コルベン内に蒸留水注入したときと注入しないときの湿度の比較~
    ICU・CCU 野口愛恵
    指導者 村岡恵子
  3. 産褥4日目の乳房マッサージの効果
    ~母乳栄養への意識の高揚~
    4東 黒木千誉
    指導者 中倉輝子
  4. 日課表を用いた患者・家族参画型看護を目指して
    5西 大早田郁恵
    指導者 井手千香子
  5. 糖尿病のフィットケアへの取り組み
    6西 新名佐保
    指導者 田端崇恵
  6. 清潔法によるストレスを軽減し快を高めるためのケア
    ~切迫流産で持続点滴を行っている妊婦を通して~
    4東 三坂沙織
    指導者 黒木洋子
  7. 乳房緊満時の過度な乳房痛軽減を考える
    ~入院中授乳婦の摂取エネルギーの検討~
    4東 江藤敦子
    指導者 門川久子
  8. アキレス腱縫合術後患者への退院指導
    ~関わりから得た指導のポイント~
    5東 河野明日香
    指導者 鈴木唯子
【事例検討会】(院内教育部・看護師自治会・看護記録検討委員会)
日時 担当病棟 発表者 座長 事例
2002年
5月16日
5西 甲斐亜希子 山本順子 症状が改善しない脳腫瘍の患者
それに付き添う妻の事例
7月19日 4東 荒武實恵子 岡元ミキ 救急帝王切開術後の褥婦のケース
9月19日 4西 高橋幸恵 内田明美 肺癌術後放射線療法中の患者
患者・家族と看護師の関わり
10月17日 3東 中浜精子 迫間やす子 肺癌術後で未告知の患者への関わり
11月21日 外来 長友育代 萩原多美子 11ヶ月乳児 運動発達遅滞、嚥下障害
12月19日 手術室 林由希子 岡元サエ子 意識下で手術を受ける患者さんとの関わり
(尺骨神経症候群)
2003年
1月16日
透析室 鳥越恵子 池田芳江 慢性腎不全・透析中の関わり
2月20日 ICU 池田史枝 清水サナエ 心肺停止状態による低酸素療法

3. 病理解剖

当院は日本病理学会認定病院Bに認定されているが解剖件数は少なく前年と同数の5例であった。うち中部病院からの受託解剖が1例あった。

診療科 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月 1月 2月 3月 小計
内科 1 1                     2
産婦人科       1*                 1
外来                 1**       1
院外(受託)     1                   1
小計 1 1 1 1 0 0 0 0 1 0 0 0 5
死亡数 22 13 10 13 18 17 20 17 14 24 20 20 208

※死亡数には、外来及び救急外来死亡も含む
 *死産児(1例) **内科症例

剖検統計
  1999年度 2000年度 2001年度 2002年度
総剖検数 8 8 5 5
院内剖検数 8 4 4 2
(死産児) 0 3 1 1
院外受託剖検数 0 1 0 1
院内死亡数 213 232(217) 221(205) 208(183)
総剖検率(%) 3.8 3.0 2.3 1.9
院内剖検率(%)   1.8 2.0 1.1

※総剖検数は、死産児・受託解剖等当院で行われたすべての剖検数
※院内剖検数は、入院患者の剖検数。(死産・外来・受託解剖を除く)
※院内死亡数の( )は、外来及び救急外来死亡を除いた数。
※総剖検率(%)=(受託解剖を除くすべての剖検数)/(総死亡数、外来・救急外来死亡を含む)×100
※院内剖検率(%)=(入院患者剖検数、死産・外来・救急外来死亡を除く)/(入院患者死亡数、死産・外来・救急外来死亡を除く)×100

剖検所見会(CPC) 実施状況:6回
日時 診療科 症例(臨床診断)
2002年4月11日 内科 多発性脳梗塞、アナフィラキシーショック
2002年6月11日 内科 直腸潰瘍、敗血症性ショック
2002年7月23日 中部病院内科 胃潰瘍、急性呼吸不全
2002年9月5日 産婦人科
産婦人科
死産児、習慣性流産
死産児、臍帯真結節
2002年10月15日 脳神経外科 脳出血術後、ショック
2003年1月30日 内科 アナフィラキシーショック疑い

4. 各診療科等が主催した講演会・研究会等

担当科 講演会・研究会等の名称・内容 参加者 開催年月 場所
眼科 県南勉強会(延べ12回)   毎月
第二水曜日
地域医療室
病理他 第16回南那珂消化器カンファレンス
(症例検討:胃癌、大腸癌)
14名 2002.4.25 講堂
内科 学術講演会「Vascular medicineの現状と将来の展望」
北 徹(京都大学医学部第3内科教授)
  2002.5.10 地域医療室
内科 糖尿病をまなぶ会(会長 上田 正人)   2002.5.10 ホテルシーズン日南
病理他 第17回南那珂消化器カンファレンス
(症例検討:胃悪性リンパ腫、小腸GIST)
11名 2002.5.30 講堂
病理他 第18回南那珂消化器カンファレンス
(症例検討:胃重複癌、胃食道接合部癌)
11名 2002.6.27 講堂
臨床検査科 県南地区技師勉強会「精度管理とQCLINX」
木本 純也(株式会社シノテスト)
18名 2002.7.26 第2会議室
放射線科 日南・串間地区放射線技師研修会「電子カルテについて」
GEメディカル担当者
20名 2002.8.30 放射線科カンファレンス室
内科 第14回宮崎県糖尿病教育セミナー(会長 上田正人)   2002.9.1 ホテルシーズン日南
薬剤科 日南、串間地区薬剤師会勉強会(第1回)
「院外処方箋に伴う技術的検討について」
  2002.9.2 薬剤科
病理他 第19回南那珂消化器カンファレンス
(症例検討:直腸子宮内膜症、胃癌化学療法後)
11名 2002.9.26 講堂
看護科
(3東)
第3回オストメイト交流会「気をつけようオストメイトの食事」佐藤てる子(栄養管理係長)
「ストーマ装具について」高崎氏(ホリスター社)
45名 2002.10.2 講堂
外科他 南那珂医師会学術講演会 「胃食道接合部癌の診断と治療」内田 雄三(大分医科大学第2外科教授)   2002.10.18 南那珂医師会館
院長/内科 医学講演会「誰にでもわかる血液腫瘍」
森下 和広(宮崎医科大学第一生化学教授)
  2002.11.8 講堂
精神科・心療内科 第4回県立日南病院祭医学講演会「パニック障害」
長沼 英俊(精神科・心療内科医長)
  2002.11.17 講堂
病理他 第20回南那珂消化器カンファレンス
(症例検討:胃食道接合部癌、胃癌)
12名 2002.12.5 講堂
内科 第1回南那珂糖尿病勉強会
「糖尿病と虚血性心疾患」生島 一平(内科医長)
「糖尿病性腎症の管理」湯川 進(和歌山県立医科大学第3内科教授)
  2002.12.7 講堂
病理他 第21回南那珂消化器カンファレンス
(ミニレクチャー:表層拡大型早期胃癌、症例検討:胃癌2例)
14名 2003.1.23 講堂
薬剤科 日南、串間地区薬剤師会勉強会(第2回)
「院外処方箋に伴う技術的検討について」
  2003.1.29 薬剤科
内科 医学講演会「高脂血症ガイドラインとその臨床応用」
佐々木 淳(国際医療福祉大学大学院保健医療学教授)
24名 2002.2.10 講堂
産婦人科 宮崎県周産期症例検討会   2002.2.14 講堂

5. 当院医師が担当した座長等の記録

診療科 医師氏名 学会等名称 セッション名 日時 場所
内科 上田 正人 第12回糖尿病をまなぶ会総会 特別講演 2002.5.10 日南市
内科 上田 正人 宮崎県動脈硬化研究会   2002.6.7 宮崎市
内科 上田 正人 第34回日本動脈硬化学会総会 一般演題 2002.7.18 神戸市
内科 上田 正人 第14回宮崎県糖尿病教育セミナー 特別講演「糖尿病合併症研究の最近の話題から」 2002.9.1 日南市
内科 上田 正人 第4回宮崎生活習慣病研究会   2002.10.11 宮崎市
神経内科 加塩 信行 第52回宮崎神経内科懇話会 一般演題 2002.8.29 宮崎市
神経内科 加塩 信行 第4回宮崎頭痛を考える会 特別講演 2002.12.14 宮崎市
精神科 長沼 英俊 第12回日本臨床精神神経薬理学会 一般演題 2002.10.4 新潟市
精神科 長沼 英俊 第36回大分精神科集談会 特別講演 2002.10.5 大分郡
精神科 長沼 英俊 第48回宮崎精神科医会 一般演題 2002.12.7 宮崎市
小児科 四元 茂 宮崎小児感染症研究会 特別講演 「H.influenzaeによる化膿性髄膜炎」 2002.7.26 宮崎市
外科 柴田紘一郎 第19回日本呼吸器外科学会 特別講演「呼吸器外科におけるクリニカルパスの実際」 2002.5.23-24 長崎市
外科 柴田紘一郎 第3回宮崎胸部手術手技フォ-ラム 特別講演「VATS Lobectomyにおける血管処理について」 2002.7.12 宮崎市
外科 柴田紘一郎 第35回日本胸部外科学会九州地方会総会 ミニシンポジウム呼吸器・食道外科における低侵襲手術 2002.7.25-26 福岡市
外科 柴田紘一郎 第35回日本胸部外科学会九州地方会総会 ランチョンセミナー呼吸器外科領域における吸収性材料 2002.7.25-26 福岡市
外科 柴田紘一郎 第55回日本胸部外科学会総会 一般演題 縦隔腫瘍2 2002.10.29-31 福岡市
外科 柴田紘一郎 第43回日本肺癌学会総会 ワークショップ4 高度進行肺癌へのQOL維持療法 2002.11.21-22 福岡市
外科 峯 一彦 第6回日本救急医学会九州地方会 一般演題 消化器3 2002.5.11 沖縄県
外科 富田 雅樹 第49回日本呼吸器病学会九州地方会総会 一般演題 肺腫瘍5 2002.11.5 長崎市
整形外科 長鶴 義隆 第29回日本股関節学会学術集会 ポスター 2002.9 札幌市
整形外科 長鶴 義隆 第45回宮崎県整形外科懇話会 主題 高齢者の大腿骨頸部骨折以外の骨折 2002.12 宮崎市
臨床検査科 木佐貫 篤 第263回九州沖縄スライドコンファレンス 一般演題(第13,14席) 2001.9.22 福岡市

平成14年度 第2章 地域連携・交流・貢献

1. 南那珂医師会との協力・連携

  1. 医師会運営への協力
    地域2市2町の地元医師会である南那珂医師会には、当院から木佐貫篤医長(臨床検査科)が理事(勤務医担当)として参加しており、医師会と当院の連携に努めている。
  2. 学校心臓検診への協力
    医師会が自治体より委嘱され行っている学校心臓検診については、上田正人部長(内科)が判定委員として参加しており、精密検査は当院内科・小児科にて実施している(串間市の小中学生を除く)。平成14年度は、小学校20名、中学校22名、高等学校27名の精密検査を当院にて実施した。
  3. 在宅ケア、緩和ケアへの関わり
    南那珂医師会主催の「南那珂在宅ケア研究会」(毎月第2火曜 19時~20時、南那珂医師会館)には、当院看護科もメンバーとして参加しており、毎回看護科・5西病棟を始めとして数名出席した。
    平成14年12月に発足した「南那珂緩和ケア研究会」には、当院から幹事として清水サナエ看護師(5東主任、緩和ケアグループ)が参加している。
  4. 「県立日南病院紹介受診の手引き」作成配布
    平成15年1月に作成し、南那珂医師会管内の全医療機関へ配布した。これは、当院の診療機能(各診療科医師紹介、専門分野、外来日など)や患者さんを紹介して戴く際の手続き方法などを記載した10ページの小冊子であり、医師会の先生方から好評を得ている。当院は医師の異動が多いことも踏まえ、半年毎の改訂を予定している。

2. 地域諸機関からの研修・見学等

県立日南病院では、地域との医療連携充実及び明日の医療を担う人材育成のために、南那珂地区をはじめとする各教育機関、また消防署や地域医療機関等からの研修・見学等を毎年受け入れている。
平成14年度の各種実習研修等の受け入れ実績を下に示す(年の記載がないものは2002年分)。

(1)  教育機関等

【大学、短期大学、高等学校の実習見学受け入れ】

大学薬学部学生実習 受け入れ科:薬剤科
期間 実習者名 主な実習内容
2002年8月5日~8月23日 深水千史(福山大学薬学部4年生) 調剤全般
2003年3月3日~3月14日 小野宣雄(京都薬科大学薬学部3年生)
栄養管理係学生実習見学 受け入れ科:栄養管理係
期間 実習者氏名 主な実習内容
6月17日~21日 聖心ウルスラ学園短期大学(1名) 栄養管理・調理全般
8月19日~23日 西南女学院短期大学(1名) 栄養管理・調理全般
2月24日~28日 中村学園大学(1名) 栄養管理・調理全般
12月9日~13日 日南学園高等学校調理科学生実習(調理科2年生1名) 栄養管理・調理全般

【看護学生臨床実習受け入れ】

実習受入期間:2002年(平成14年)4月23日~12月13日、受け入れ科:看護科
学校名 設置主体 課程
(修業年限)
学年 実習
生数
実習期間
(延べ日数)
実習病棟
県立看護大学 宮崎県 看護学士(4年) 4年
3年
2名
25名
24日
410日
4東、産婦人科 外来
日南学園
看護専攻科
学校法人
日南学園
看護師(2年) 1年 44名 660日 3東、4西、5東、5西、6東、6西
日南学園
看護専攻科
学校法人
日南学園
看護師(2年) 2年 39名 1950日 3東、4西、5東、5西、6東、6西
日南学園
田野看護専攻科
学校法人
日南学園
看護師(2年) 2年 45名 135日 4東
日南学園高校
衛生看護科
学校法人
日南学園
准看護師(3年) 2年 68名 822日 3東、4西、5東、5西、6東、6西
日南学園高校
衛生看護科
学校法人
日南学園
准看護師(3年) 3年 84名 1471日 3東、4西、5東、5西、6東、6西、OP、外来
日南学園
(5年一貫)
学校法人
日南学園
看護師(5年) 1年 44名 220日 3東、4西、5東、5西、6東、6西
日南看護
専門学校
学校法人
日南学園
看護師(3年) 1年 44名 308日 3東、4西、5東、5西、6東、6西
合計 359名 6000日  

リハビリテーション学生実習受け入れ】

受け入れ科:リハビリテーション科
期間 学校名 実習者氏名 主な実習内容
5月13日
~7月19日
宮崎リハビリテーション学院(3年) 押川 展子 リハビリテーション全般
8月19日
~10月26日
宮崎リハビリテーション学院(3年) 有馬 彩美 リハビリテーション全般
9月2日
~10月26日
常葉学園医療専門学校(4年) 齋藤 華子 リハビリテーション全般
1月14日
~1月24日
宮崎リハビリテーション学院(2年) 蛯原 宗明
宇戸 沙織
リハビリテーション全般
2月3日
~2月14日
宮崎リハビリテーション学院(2年) 濱田 益美
岩下 紘子
リハビリテーション全般

【ふれあい看護体験】

これからの社会を担っていく高校生と病院、施設関係者が交流して、医療や看護のあり方を共に考えていくきっかけをつくり、また患者さんとのふれあいを通して、看護することや人の命について理解と関心を深める機会を提供する目的にて「ふれあい看護体験」を実施した。

日時 7月25日(木)9:00~15:15
実施病棟 7病棟(3東・4東・4西・5東・5西・6東・6西)
参加対象者 南那珂地区の高校生30名
(県立日南高校8名、県立日南農林高校7名、県立日南振徳高校2名、県立福島高校5名、県立都城西高校8名)
体験内容 観る!触れる!学ぶ!
(1)清潔の援助(シャンプー、足浴など)
(2)体温・血圧・脈拍測定
(3)食事の援助
(4)体位と姿勢(車椅子搬送)
(5)身の回りの世話・環境整備
(6)排泄の援助
(7)活動(散歩・運動・患者さんとの会話)

(2) 行政機関等

消防署】

(1)救急救命士就業前院内研修
研修期間 研修者氏名 主な研修内容
2003年5月13日
6月7日
1名
(佐藤弘康消防士長)
救急患者の初期治療
(2)救急救命士就業後院内研修
研修期間 研修者氏名 主な研修内容
2003年2月12日
~18日
2名
(佐藤弘康消防士長、松尾隆夫消防士長)
救急患者の初期治療
2003年2月19日
~25日
2名
(升田修消防士長、岩倉敏宏消防士長)
救急患者の初期治療
(3)消防署救急隊員院内研修
研修期間 研修者氏名 主な研修内容
2003年1月16日
~18日
3名
(河野友直、安田健吾、谷元美博)
救急室での見学、
救急患者の応急処置
2003年1月23日
~25日
3名
(平原浩一、大嶋敬太、福島崇史)
救急室での見学、
救急患者の応急処置

(3) 地域の医療機関等

【薬剤師研修】

(1)日南、串間地区薬剤師会との勉強会
日時 研修内容
2002年9月2日 院外処方箋に伴う技術的検討について(第1回)
2003年1月29日 院外処方箋に伴う技術的検討について(第2回)

3. 地域への教育活動等

(1) 宮崎県難病医療連絡協議会主催 研修会への協力

講演: 人工呼吸器入門(わかりやすい呼吸生理から実際の使用法まで)
講師: 長田 直人(麻酔科・ICU医長)

開催日時 会場
11月2日(土)13:30~17:00 延岡市・延岡保健所
11月9日(土)13:30~17:00 都城市・都城保健所
11月16日(土)13:30~17:00 宮崎市・宮崎市教育情報研修センター

4. はまゆう会

はまゆう会とは、糖尿病の患者さんに、糖尿病に対する関心を高めていただくために、平成2年7月に発足した「日南病院糖尿病友の会」の名称です。
会では、糖尿病に対する理解と自己管理の向上を目指して、毎年様々な年間行事を通じて、医師・栄養士・看護師との交流を行っています。現在会員は20名です。

年月日 行事 場所
2002.4.19 第13回はまゆう会総会 第2会議室
2002.7.24 第1回役員会  
2002.9.27 第2回役員会  
2002.11.11 栄養指導 栄養指導室
2002.12.7 交流会 飫肥城周辺散策
2003.3.13 第3回役員会  

料理講習会は、管理栄養士の指導により行われています。
その他、また「糖尿病を学ぶ会」にも同時に参加し、学習や交流を深めています。

5. 献血への協力

県立日南病院では、地域が必要とする安全性の高い血液を確保するため宮崎県赤十字血液センターが病院構内で実施する献血に積極的に協力している。

  • 献血実施日
    平成14年5月23日、平成14年11月22日
  • 献血受付者数
    延べ86名

6. 県立日南病院祭

平成14年11月17日(日)に恒例となりました病院祭が開催されました。
病院祭も今回で4回目を迎えたこともあり、地域での認知度も上がり、加えて、天候にも恵まれ、外来参加者、スタッフ・ボランティア、入院患者を合わせると1,500名程度の参加者があり、大いに賑わいました。
病院で行うイベントだから、もう少し医療というものを全面に出していった方がいいのではないではないか、とか、各コーナーが独立してしまっているので連携をとりながらトータル的に来場者の健康相談等にのっていけるようにした方がよかったのではないか、という反省点もありましたが、毎年来場者が増加しているということから、病院祭が地域の皆様に着実に根付いていっており、病院の基本理念の一つである「地域社会に貢献する病院」を十分にアピールできました。
ご協力いただきました皆様、深く感謝いたします。

  • 各コーナー
    検診・測定、よく生きることそしてよく死ぬこと、糖尿病ってな~に!、はやってます!!結核、腹腔鏡下胆のう摘出術(展示・ビデオ)、X線機器見学コーナー、行事食カードの展示、病院食展示・栄養相談、廃棄物利用作品展示、医学講座「パニック障害について」、バザー、白衣体験、物産展、内視鏡機器見学、転ばないための体づくり、宮医大生展示(生活習慣病、お医者さんの気持ち・看護婦さんの気持ち・患者さんの気持ち)
  • アトラクション
    平野神社(獅子舞)、潮わらばぁ会(沖縄エイサー)、ポッポの会(合唱)、日南孝紀会(三味線太鼓合奏)、栫井愛子(健康体操)、須志田ユキ子・山本和子(ハワイアンダンス)、にちなんハーモニカ同好会(ハーモニカ)、藤間流寿樹会(日本舞踊)、日清会(三味線・民謡)、琴伝流大正琴漣会(大正琴)、瀬治山光士(踊り)、小波流(舞踊)、かすみバンド(演奏と歌)
  • ご協力いただいた方々
    日南学園(日南看護専門学校、日南看護専攻科、衛生看護科)、宮崎医科大学学生、県南介護サービス(医療、介護福祉機器展示)、ファミリーマートキッチン、ドレスハウスベルモート、松の露酒造、つよし学園、あすか園

7. 各診療科等が協力した地域の催し、イベント等

(1) 日南市健康まつり

  • 平成14年12月1日(日曜)
    日南市保健福祉総合センター
    検査技師5名、理学療法士2名、看護師7名参加協力
    検査技師: 検尿(177名)、貧血検査(193名)実施
    理学療法士: リハビリ相談等
    看護師: 血圧測定コーナー、アルコールパッチテスト

平成14年度(平成14年4月1日~平成15年3月31日)

平成14年度年報発刊のご挨拶

過ぎてみれば、まさに黄梁一炊夢のごとく、1年間も一瞬で、はや平成14年度年報発刊の時期となりました。
本院の各部門における1年間の業績のまとめとして年報発行を開始しまして、4年目になります。
最近、種々の分野におきまして、自己評価および第三者によります外部評価を行い、過去の実績を費用対効果を含め、十分検証しつつ将来の方向性を見つけていくことは基本となりつつあります。このように大きく変化する時流のなか、業績検証及び記録と保存の重要性はさらに認識されてきております。
さて、現在の医療のKey Factorは医療の安全・信頼、質の向上にあると考えます。そのことを念頭におきまして、平成14年度に取り組んだ本院の最大プロジェクトは日本医療機能評価機構による認定取得でした。平成14年5月から、実に23 回の委員会を開催して、病院発展に向けた改善に取り組みました。そのなかから、医療の質向上に対する意識改革と行動がたくさんうまれました。すなわち、従来の基本理念の具体化として、基本方針、さらに患者憲章の策定を行うなど、各部所横断的に全職員一丸となって、精魂込めた認定取得へのあついおもいから様々な成果をあげたと思っております。
また、14年度には院外処方箋の完全実施、当地域の特殊性にあわせた病棟の活用を目的に病棟再編もおこないました。平成14年度には大幅な診療報酬制度改定も行われましたが、入院患者さんの増加もあり、その影響を最小限にとどめることができました。
本年報をご覧頂くとわかりますように、これらはすべて、職員の皆様がそれぞれの部門で地域に根ざす病院づくりに獅子奮迅された努力の結果だと深甚の敬意を表すものであります。
最後に本年報の編集に多大のご協力をいただきました庶務係並びに木佐貫医長にあつくお礼申し上げます。

平成15年8月吉日
病院長 柴田紘一郎

第1章 病院の概要

1. 病院の概要

所在地 日南市木山1丁目9番5号
開設年月日 昭和23年9月1日
現施設新築年月日 平成10年2月24日
診療科目 内科、心療内科、精神科、神経内科、小児科、外科、整形外科、脳神経外科、皮膚科、泌尿器科、産婦人科、眼科、耳鼻咽喉科、リハビリテーション科、放射線科、麻酔科 (計16診療科、内心療内科・精神科及び整形外科・リハビリテーション科は兼任)
許可病床数 一般336床、感染症4床、合計340床
診療報酬 一般病棟入院基本料Ⅰ郡入院基本料2(2.5対1看護、平成14年10月1日から)
10対1看護補助加算(平成14年10月1日から)等
施設の規模 土地 36,046.23㎡
建物 23,400.89㎡
駐車場 外来: 283台 職員: 233台

診療日案内

  1. 受付時間
    新患(はじめての方) 午前8時30分から午前11時まで
    再診(2回目以降の方) 午前8時30分から午前11時まで
    ※予約の方は、その曜日・時間に
    但し、皮膚科のみ木曜日の受付は午前8時30分から午前9時30分まで
  2. 急患はいつでも受け付け
  3. 土曜日・日曜日・祝日及び年末年始(12月29日から1月3日)は休診

組織

職員数

(平成14年7月1日現在)

[医療部門] 74人
  医師 34人
  薬剤師 7人
  放射線技師 8人
  臨床検査技師 9人
  その他の医療技術者 6人
  臨床研修医 10人
[看護部門] 224人
  看護師 211人
  看護補助員 13人
[給食部門] 15人
  管理栄養士 4人
  技術員 11人
[管理部門] 19人
  事務員 17人
  技術員 2人
[合計] 332人

2. 病院事業の執行状況及び事業実績

本院は、日南串間医療圏域における中核病院として、また、公的医療機関として高度化、専門化する地域住民の医療ニーズに応えるため診療内容の一層の充実や質の高い医療サービスの提供に努めてきた。
平成14年度の患者の状況は、新たな血液内科医の配置により入院患者が過去最高だったものの、薬剤の長期投与制限の原則廃止等により外来患者は大幅に減少した。
経営状況は、収益面では、初めての診療報酬のマイナス改定や院外処方が大きく影響し、医業収益が前年度に比べ7.7%の減少となった。
費用面では、院外処方が全診療科で実施されたことにより薬品費が大幅に減少したものの、退職給与金が増加したことにより、医業費用が前年度に比べ4%の増加となった。
また、本院の医療に対する対外的な評価を一層高めるため、(財)日本医療機能評価機構による病院機能評価を受審した。認定に向け職員が一丸となって取り組んだことにより、病院機能の充実が図られ、職員の意識改革の面でも効果が見られた。

(1) 患者の状況

区分14年度13年度増減
延入院患者数108,715人106,328人2,387人
(一日当たり)(298人)(291人)(7人)
延外来患者数171,135人175,630人-4,385人
(一日当たり)(699人)(716人)(-17人)
病床利用率87.6%85.7%1.9ポイント
平均在院日数22.7日23.0日-0.3日

(2) 医療器械の整備状況

平成14年度は心機能評価超音波診断装置、顕微鏡下手術支援用内視鏡など61件の整備を行った。

(3) 診療の状況

手術件数   3,945件
分娩件数   361件
解剖件数   4件
放射線件数   318,360件
人工透析件数 実患者数
延透析回数
55人
2,463回
人間ドッグ受信者数   108人
理学療法件数 延件数
一日当たり
27,480件
112件
臨床検査件数 入院
外来
451,675件
858,157件
調剤件数(実剤数) 入院
外来(院内調剤)
外来(院外調剤)
52,607件
11,611件
258,718件
(延剤数) 入院
外来(院内調剤)
外来(院外調剤)
315,702件
65,950件
4,346,803件
給食の状況 延食数
一日当たり
一回当たり
267,943食
734食
245食

3. 院内の主な行事

(1) 定例会

  • 病院運営会議(毎月第1・第3月曜日 応接室)
  • 病院あり方プロジェクト(随時 第1会議室)
  • 医局会(毎月第4水曜日 講堂)(14年12月から第3水曜日に変更)
  • 診療科代表者会議(毎月第4木曜日 講堂)
  • 臨床懇話会(毎月第2・第4木曜日 地域医療室)(14年12月から第3水曜日、講堂に変更)
  • 事務部役職会(毎週水曜日 第1会議室)
  • 院内感染症対策委員会(毎月第2木曜日 第1会議室)
  • リスクマネージメント部会(毎月第2金曜日 第1会議室)
  • 薬品委員会(毎奇数月第4木曜日 講堂)
  • 病院機能評価認定証取得検討委員会(随時 第1会議室)
  • 師長会議(毎月第1・第3火曜日 看護科)
  • 主任会(毎月第1金曜日 第2会議室)
  • 教育部会議(毎月第2火曜日 第2会議室)
  • 看護記録検討委員会(毎月第4木曜日 第2会議室)

(2) 主な行事

14年4月

  • 辞令交付式(1日 講堂)
  • 2002年「広島東洋カープ」サイン展(1日~12月20日 エントランスホール)
  • 平成14年度当初予算及び平成13年度決算説明会(15日 県電ホール)
  • 平成14年度福祉保健部全体所属長会議(17日 第一宮銀ビル)

14年5月

  • 日南地区官公庁連絡協議会(8日 ホテルシーズン日南)
  • 「看護の日」ナイチンゲール像、花飾り(9日~15日 エントランスホール)
  • 平成13年度決算ヒアリング(14日、県庁南別館)
  • 南那珂地方行政懇談会(24日 ホテルシーズン日南)
  • 監査事務局監査(30日~31日 第1会議室)

14年6月

  • 県立病院経営改善検討会議(6日、県庁南別館)
  • 監査委員監査(11日 第1会議室)
  • 第1回ハーモニカコンサート(20日 3階東病棟)
  • 第1回宮川章子氏「ちぎり絵」展(24日~7月31日 東側入口通路)
  • 消防訓練(25日~28日 院内)
  • 七夕飾り(27日~7月7日 エントランスホール)

14年7月

  • 院内感染防止対策研修会(3日 講堂)
  • 「宮崎国際音楽祭」記録写真展(4日~22日 エントランスホール)
  • 県知事職員表彰(5日 宮崎厚生年金会館)
  • 4県立病院レクリェーション大会(6日、県武道館)
  • 九州地区自治体病院栄養・調理部門研修会(12日 第2会議室)
  • ふれあい看護体験の日(25日 講堂)
  • 南睦会総会(30日 講堂)

14年8月

  • 第2回宮川章子氏「ちぎり絵」展(26日~11月30日 東側入口通路)
  • 南那珂地方行政懇談会(29日 南郷ハートフルセンター)
  • 平成15年度当初予算編成方針説明会(29日 県電ホール)
  • 県立病院事務系分科会(29日 県電ホール)

14年9月

  • 南那珂地方行政懇談会(2日 サンチェリー北郷)
  • 日南串間保健医療推進協議会(3日 日南保健所)
  • 地元選出県議会議員との意見交換会(5日 ホテルシーズン日南)
  • 県立病院技術系分科会(5日 県電ホール)
  • 全国自治体病院協議会宮崎県支部総会(6日、県立宮崎病院)
  • 福祉保健部全体所属長会議(25日 県庁第2東別館)
  • リスクマネージメント研修会(28日 講堂)

14年10月

  • 県議会厚生常任委員会決算審査委員会(3日 講堂)
  • 新穂利宏氏「第2回そこへんたいのスケッチ展」(8日~11月8日 エントランスホール)
  • 九州各県県立病院課長会議視察(11日 第1会議室)
  • 平成15年度当初予算要求総括ヒヤリング(11日 県庁南別館)
  • 第2回ハーモニカコンサート(22日 4階東・西病棟)
  • 県立病院事務局長会議(29日 県庁南別館)

14年11月

  • 県立病院経営改善現地分析会議(6日 第1会議室)
  • 南那珂地方行政懇談会(11日 日南総合庁舎)
  • 第4回県立日南病院祭(17日 院内)
  • 南睦会文化祭(17日~18日 講堂)
  • 医療監視(18日 講堂)
  • 日南市休日夜間急病センター運営協議会(19日 ホテルシーズン日南)
  • 日南保健所運営協議会(22日 日南保健所)
  • 日南市政記者クラブ等との意見交換会(28日 管内)

14年12月

  • 南睦会交流会(13日 ホテルシーズン日南)
  • 県立日南病院クリスマスコンサート(20日 エントランスホール)
  • 仕事納め式(27日 講堂)

15年1月

  • 仕事始め式(6日 講堂)
  • 日南地区官公庁連絡協議会(28日 ホテル丸万)

15年2月

  • 生活習慣病パネル展「肥満」(3日~16年3月31日 エントランスホール)
  • 第3回宮川章子氏「ちぎり絵」展(4日~8月1日 東側入口通路)
  • 新医師臨床研修制度協議会(7日 県医師会館)
  • 2003年「広島東洋カープ」サイン展(14日~12月20日 エントランスホール)
  • 日南串間保健医療推進協議会(25日 日南保健所)
  • 病院機能評価機構訪問審査(28日 講堂)

15年3月

  • リスクマネージメント研修会(4日 講堂)
  • 経営改善検討委員会(11日 講堂)
  • 院内感染防止対策研修会(11日 講堂)
  • 総合防災訓練(12日 講堂)
  • TQM活動成果院内発表会(14日 講堂)
  • 長友高弥氏寄贈絵画「母と子-ランス大聖堂にて」展示(17日~ エントランスホール)
  • TQM活動成果全体発表会(26日 県庁第2東別館)
  • 県立病院経営改善検討会議(28日 県庁南別館)

4. 院内各種組織(平成14年度)

名称 構成員 目的 開催回数
病院運営会議 院長、医局長、副医局長、事務局長、事務次長、薬剤長、総看護師長 病院の管理運営の基本方針及び重要事項について審議する。 19
医局会 全ての医師 医師の連帯を図る。 10
診療科代表者会議 院長、医局長、副医局長、各診療科代表者、事務局長、事務次長、薬剤長、総看護師長 各科相互の情報交換を行い連携を図るとともに、病院職員間の意思疎通を図る。 12
事務部役職会 事務局長、事務次長、総看護師長、事務局各係長 事務局及び看護科の情報交換を行い連携を図る。 51
倫理委員会 院長、診療科医師、事務局長、総看護師長、院外の学識経験者 院内で行われる医療行為及び医学の研究が倫理的、社会的観点から推進されるよう、その内容を審査する。 1
院内顕彰委員会 病院運営会議と同じ 院内職員及び団体が患者サービス及び院内活性化に顕著な活動、業績をあげたときに表彰を行う。 1
経営改善検討委員会 院長、診療科医師、医局長、薬剤科、臨床検査科、放射線科、リハビリテーション科、看護科、事務部門 経営改善を図るための各種対策について審議する。 1
患者サービス検討部会 医師、看護科、各部門代表、事務部門 院内・院外環境の改善、外来患者の待ち時間短縮、職員の接遇研修等を検討する。 1
診療報酬請求等検討部会 医師、薬剤科、看護科、事務部門 請求漏れ防止策、査定減対策等の検討を行う。 1
費用節減検討部会 医師、薬剤科、看護科、各部門代表、事務部門 材料費、経費等について費用節減策を検討し、病院経営の改善に資する。 1
未収金対策等検討部会 看護科、事務部門 未収金の発生防止対策をたてるとともに、発生した未収金の早期回収の諸方策を検討する。 2
広報編集委員会 診療科医師、事務次長、薬剤科、臨床検査科、看護科、庶務係長 地域住民に信頼され親しまれる医療機関を目指すとともに、地域医療レベルの向上に貢献するため広報について協議する。 2
外来ボランティア運営委員会 事務次長、副総看護師長、看護科、医事係 ボランティア活動の場を提供することにより患者サービスの向上、病院のイメージアップ、地域に開かれた病院を目指す。 1
医療機器等機種選定委員会 院長、事務局長、事務次長、医事課長、用度係長、診療科代表、看護科代表、購入予定部門代表 医療機器等の適正な購入を図る
 (300万円以上)
2
院内感染症対策委員会 院長、診療科医師、臨床検査科、薬剤科、看護科、事務部門 院内における感染症を予防し健康管理を図る。 12
臨床検査委員会 診療科代表医師、臨床検査科、看護科、事務部関係者 臨床検査業務の院内での有効活用に関する協議を行う。 1
輸血療法委員会 診療科代表医師、臨床検査科、薬剤科、看護科、事務部関係者 輸血に関する事項を審議する。 3
放射線安全委員会 診療科医師、放射線科、看護科、事務部門 放射線障害の発生を防止し、あわせて公共の安全を確保する。 1
手術室運営委員会 各診療科代表、手術室看護師長 手術室の運営、改善及び手術(麻酔)の予定作成について検討する。 3
集中治療室運営委員会 集中治療室室長、診療科医師、集中治療室、看護師長、主任看護師 集中治療室での患者管理が安全かつ適正に行うことについて検討する。 2
褥瘡対策委員会 皮膚科医師、副総看護師長、看護科、薬剤科、栄養管理係、医事係 褥瘡の予防を図るとともに、できた褥瘡を悪化させないための検討を行う 8
栄養管理委員会 内科部長、外科・小児科医師、総看護師長、各病棟看護師長、看護補助員、事務部関係者 栄養管理業務の円滑な運営を図るため、研究、協議し、意見を院長に具申する。 1
医療事故防止対策委員会 診療科部長・医長、臨床検査科医長、薬剤長、放射線科技師長、総看護師長、事務局長、医事課長 院内における医療事故を防止し、安全かつ適切な医療の提供体制を確立する。
リスクマネージメント部会 医師、事務次長、看護科、薬剤科、臨床検査科、放射線科 医療事故防止対策を実効あるものにするため、事故の原因分析や事故防止の具体策等について調査・検討を行う
医療ガス安全管理委員会 診療科医師、薬剤科、看護科、用度係長、整備係長 医療ガス設備の安全管理を図り、患者の安全を確保する。 1
入退院委員会 診療科医師、副総看護師長、看護科、会計係長、医事係長 患者の入退院に関する事項を検討し、円滑な入退院ができるように検討・提言する。 3
診療録管理保管委員会 診療科医師、看護科、中央カルテ室、医事係 カルテの管理に関し、法令等で定めるもののほか、必要な事項を定める。 2
地域医療連携委員会 診療科医師、薬剤科、看護科、医事係 地域医療の連携を推進することにより、患者サービスの向上に努める。 1
図書委員会 診療科医師、副総看護師長、薬剤科、臨床検査科、放射線科、リハビリテーション科、看護科、庶務係長、用度係長 図書室の適正な運営と図書室の充実を図って職員の資質向上に寄与する。 2
安全衛生委員会 院長、医局長、事務局長、事務次長、総看護師長、組合推薦委員、庶務係長 職場における職員の安全と健康を確保するとともに、快適な職場環境の形成を促進する。 3
防災対策委員会 診療科医師、事務局長、整備係長 防災知識の向上と訓練を通じて、職員、患者の安全を確保する。 1
薬品委員会 診療科代表医師、事務局長、薬剤長、総看護師長、医事課長 薬品の採用等に関する事項を審議する。 6
治験審査委員会 診療科部長、医局長、事務局長、薬剤長、総看護師長、放射線科技師長、臨床検査科技師長、外部委員 医薬品の臨床試験の実施可否等を審議する。 1
病院機能評価認定証取得検討委員会 院長、院内各部門代表者 (財)日本医療機能評価機構が発行する病院機能評価認定証を取得する。 23
献立検討委員会 栄養士、調理師 献立内容と食器等について検討する 12
サプライ業務連絡会議 副総看護師長、手術室師長、中央材料室師長、用度係長、診療材料担当、看護補助員、サプライセンター主任 診療材料の院内物流業務に係る日常の問題点の協議、部署間の連絡を行う 6
師長会議 総看護師長、副総看護師長、看護師長 看護管理上の施策・方針を協議し決定する。 23
主任会議 総看護師長、主任看護師 看護師長を補佐し主任としての役割について情報交換・検討を行う。 11
教育部会議 副総看護師長、看護師長、主任看護師 看護職員の資質向上と業務に対する意欲の高揚を図る。業務内容の充実を図るための教育・研修を計画、実施する。 11
看護業務改善委員会 看護師長、主任看護師、各部署看護師 業務の改善、看護サービスにつながる事柄を協議・検討し、見直した結果を看護科等に答申する。 11
臨床実習指導者会 副総看護師長、臨床指導者、各学院教務 看護学生の臨床指導の向上及び指導者の研鑽に努める。各学校との連絡、調整を行う。 11
看護手順委員会 看護師長、主任看護師、各部署看護師 看護手順、看護基準の検討と見直しを行う。 11
看護記録検討会 看護師長、主任看護師、各部署看護師 看護記録のあり方を検討し、記録を充実させ看護の質の向上を図る。 11
看護研究委員会 教育担当師長、主任看護師、各部署看護師 看護現場の問題を研究的視点でみることにより、創造的に解決する。 11
接遇委員会 副総看護師長、看護師長、主任看護師、各部署看護師 温かく良質な看護サービスができるように、看護の視点で接遇をとらえる 11
感染看護研究会 副総看護師長、研修参加看護師 院内感染防止のための啓蒙活動を行うとともに必要時に院内感染症対策委員会へ提言する。 11
緩和ケア看護研究会 副総看護師長、研修参加看護師 緩和ケア研修で学んだ知識・技術を実践の場で活かし、緩和ケアの充実を図る。 11
ストーマ・スキン看護研究会 副総看護師長、研修参加看護師 ストーマ・スキン研修で学んだ知識・技術を実践の場で活かし、褥瘡予防に関する指導、助言をする。 11

5. 病院機能評価取得に向けての取り組み

当院の現状の客観的把握、そして病院機能改善を通じての医療の質の向上、患者さんの満足度向上を目的として、(財)日本医療評価機構の行う病院機能評価事業への取り組みを行った。多方面にわたる改善活動が実践され当院の機能改善等に大きく寄与したが、さらなる改善の必要があると評価された。平成15年度も病院一丸となって継続して機能向上に取り組んでいく予定である。

認定取得への取り組み状況

2001年 次年度の事業として病院機能評価を受審することを決定、予算要求化。
2002年 3月 平成14年度予算成立に伴い、病院機能評価受審申込。
  4月30日 認定病院視察(鹿児島県立北薩病院)4名(木佐貫、斉藤、前田、松野)
  5月8日 第1回病院機能評価認定証取得検討委員会開催 委員会メンバー25名 以後、2003年3月まで23回委員会を開催(下記委員会開催実施参照)
  5月24日 病院機能評価機構受審病院説明会出席(東京都)2名(木佐貫、前田)
  10月17日 第1回意見交換会
  10月末 書面審査書類提出(送付)
2003年 1月20日 宮崎医科大学視察(木佐貫、斉藤、前田、事務局各係長、神園)
  1月20日 古賀総合病院視察(伊藤、各看護師長)
  1月31日、
2月4日
第1回リハーサル(診療、看護、事務部門)
  2月12日 第2回意見交換会
  2月19日 第2回リハーサル
  2月28日 訪問審査受審
  5月20日 結果受領(認定留保)

委員会開催実績

回数 開催日・場所 主な討議内容
第1回 5月8日(水)16:00~17:15
第一会議室
委員確認、手順・日程スケジュール、北薩病院視察(4月30日)報告
第2回 5月29日(金)16:00~17:20
第一会議室
病院評価機能受審病院説明会(5月24日)報告、自己評価票検討(第1領域)
第3回 6月19日(水)16:05~18:10
講堂
書面審査票検討(施設基本票、部門別調査票、経営調査票)
第4回 7月10日(水)16:05~17:35
第一会議室
書面審査票検討(施設基本票、部門別調査票)、自己評価票検討(第2領域)
第5回 7月23日(火)16:05~17:35
第一会議室
書面審査票・病院現況票検討(前回不足分)、自己評価票検討(第2・第3領域)、ワーキンググループ設置(診療録、院内掲示)
第6回 8月7日(水)16:05~17:30
第一会議室
診療録WG・院内掲示WG活動報告、書面審査票・病院現況票検討(前回不足分)、自己評価票検討(第3・第4領域)
第7回 8月28日(水)16:05~17:30
第一会議室(懇親会あり)
今後の委員会スケジュール、院内掲示WG活動報告、自己評価票検討(第4・第5領域)
第8回 9月11日(水)16:05~17:25
第一会議室
診療録WG最終報告、院内掲示WG活動報告、病院機能評価問題リスト作成、自己評価票検討(第4/第5領域)
第9回 9月25日(水)16:05~18:00
第一会議室
意見交換会準備、自己評価票検討(第5/第6領域)
第10回 10月9日(水)16:05~17:40
第一会議室
意見交換会準備、院内掲示WG活動報告、入院案内WG活動報告、書面審査票修正(施設基本票、部門別審査票)、自己評価票(第1・第6領域の一部)最終確認
第11回 10月16日(水)16:10~18:00
第一会議室
意見交換会準備、書面審査票及び自己評価票(第2~第6領域)確認(特に未確認の、主に小項目b、c)
第12回 10月23日(水)16:10~17:30
第一会議室
意見交換会(10月17日)報告、院内掲示WG・入院案内WG報告、書面審査票・自己評価票最終確認
第13回 11月6日(水)16:40~17:20
第一会議室
経過報告、今後の活動予定、外来待ち時間調査結果報告、入院案内WG報告
第14回 11月20日(水)16:05~17:25
第一会議室
患者憲章について、院内掲示WG活動報告、入院案内見直し、地域連携に関して、各部門における問題点の確認・改善活動、各種書類の準備、確認
第15回 12月11日(水)16:05~17:20
第一会議室
書面審査票の再チェック、院内掲示WG活動報告、各領域における問題点改善活動・進行状況、入院案内見直し、地域連携に関して、各種書類準備確認について、宮崎医大現地訪問審査報告(11月26日)、訪問審査準備
第16回 1月8日(水)16:05~17:40
第一会議室
前回委員会後の経過報告、院内掲示WG活動報告、入院案内作成状況、各領域における問題点改善活動・進行状況、各種書類の準備確認、訪問審査準備
第17回 1月24日(金)16:10~17:20
第一会議室
訪問審査日通知、視察(宮崎医大、古賀総合病院)報告、院内掲示WG活動報告、入院案内・紹介受診の手引き作成状況、各領域における問題点改善活動・進行状況、各種書類の準備確認、訪問審査準備
第18回 1月29日(水)16:10~17:40
第一会議室
訪問審査日・訪問審査日までのスケジュール、入院案内(最終稿)確認、各領域における問題点の改善活動・進行状況、院内掲示WG活動報告、各種書類の準備・確認状況、意見交換会スケジュール
第19回 2月5日(水)16:05~17:10
第一会議室
リハーサル(第1回目)報告、訪問審査日スケジュール、訪問審査資料(日南病院の考え方)検討、各領域における問題点の改善活動・進行状況、意見交換会のスケジュール、第2回総合リハーサル(領域別部署訪問)、機能評価委員会規程
第20回 2月21日(金)16:05~18:05
第一会議室
意見交換会(2月12日)報告、第2回総合リハーサル(2月19日)報告、訪問審査資料(日南病院の考え方)検討、各領域における問題点の改善活動・進行状況、当日の準備、合同面接・領域別面接リハーサル
第21回 2月26日(水)16:00~17:30
第一会議室
各領域における問題点の改善活動・進行状況、訪問審査資料(日南病院の考え方)検討、当日の準備、訪問審査記録作成について
第22回 3月7日(金)16:05~16:50
第一会議室
訪問審査日(2月28日)反省、病院機能評価機構書面送付、訪問審査記録作成について、訪問審査で明らかになった問題点、今後のスケジュール
第23回 3月28日(金)16:05~16:40
第一会議室
病院機能評価機構書面送付、訪問審査記録作成について、訪問審査問題点、評価改善事項のまとめ、今後のスケジュール

機能評価ワーキンググループ活動

病院機能改善にあたり、重要な問題に関して別途ワーキンググループ(WG)を委員会内に設け問題解決に取り組んだ。

  1. 診療録WG(メンバー6名 代表:木佐貫医長)
    当院の診療記録に関する経緯・現況などをまとめ、その問題点・改善すべき項目をまとめたWG報告書(本文6ページ、資料21ページ)を作成した。これらの成果は、診療記録管理委員会引き継がれている。
  2. 院内掲示WG(メンバー7名 代表:新穂整備係主幹)
    院内外の掲示を実際に調査したり職員アンケートを通じて、問題点を抽出し、わかりやすい掲示を目標に改善活動をおこなった。約150個所について検討を行い整備係を中心にほとんど解決した。
  3. 入院案内WG(メンバー4名 代表:野元・海野主任看護師)
    入院案内の内容が古く現況にそぐわなかったため、他院の入院案内なども参照にして新しく入院案内を作成した(平成15年2月完成)。

機能評価に関する説明会

  • 時間: 17:30~(約60~90分程度)(10月23日を除く)
  • 説明者: 木佐貫 篤(機能評価委・副委員長)
  • 主な説明: 機能評価の考え方、当院の抱える問題点と対応・対策、当院の自己評価、など
日時 場所 対象部署 参加者数
2002年
9月18日
第2会議室 4東・NICU 21名
10月1日 第2会議室 看護科主任会 22名
10月23日 講堂 医局 (医局会にて概要説明) 30名
11月12日 講堂 6東・6西 24名
11月29日 講堂 5東 15名
2003年
1月17日
講堂 外来、事務 27名
1月22日 臨床検査科 臨床検査科 10名
1月22日 講堂 クラーク(外来、医事、カルテ庫)、売店、事務 20名
2月4日 講堂 サプライ、ベッドセンター、中央材料室、事務 25名
2月6日 講堂 看護科、薬剤科、医師、他 42名

広報誌「病院機能認定証取得検討委員会だより」の発行

『みんなで一丸』を合い言葉に、全職員(含委託職員)向けに発行し、機能評価に関する情報浸透をはかった。

  • 第1号 5月中旬発行
  • 第2号 6月14日発行
  • 第3号 6月28日発行
  • 第4号 8月15日発行
  • 第5号 11月14日発行
  • 第6号 1月30日発行
  • 第7号 2月26日発行
  • 第8号 3月5日発行

明らかになった改善すべき主な問題と改善への取組状況(一部平成15年度分含む)

(第1領域 病院の理念と組織的基盤)

  改善すべき問題点 改善活動への取り組み
1 病院の理念、基本方針が確立していない、患者の権利を尊重する方針が不明確 病院の理念を見直し、基本方針・患者憲章を新たに定めた。院内各部門に提示し、患者家族へ案内すると共に、職員へは周知徹底。
2 病院の中長期計画がない 現在策定作業中(平成15年度策定予定)。
3 組織図に独立した診療録管理部門・医療相談室がない 院内組織構図の見直しで新設(院内措置)。
4 各種委員会の活動状況や委員が明確でない 各委員会を見直し必要な委員会を新設。規定規約が不明確な委員会は明確にした。
5 各種活動期記録がない(委員会、カンファレンス、その他) 諸活動に際し、なるべく記録を残すよう改善。
年報内容の充実(各種実績の把握、掲載)
6 病院職員への教育研修体制がない 平成15年度から教育研修委員会を新設し、講演会など必要な各種教育研修の機会を設けていく。

(第2領域 地域ニーズの反映)

7 自院の診療機能を地域へ周知していない 「日南病院診療の手引き」を作成し、地域全医療機関へ配布。広報活動の充実化(「病院だより」の内容・配布先見直し、ホームページの立ち上げ)
8 地域との連携体制が不十分(地域医療連携室がない、他病院への紹介数・他病院からの受入数などが不明など) 紹介受入患者のデータ収集開始(平成14年9月~)
地域連携委員会の立ち上げ
地域連携/医療相談室新設(平成15年4月):退院相談、看護相談、連携手続き等
9 救急室の運営状況、救急体制が不十分 救急室運営規則、救急患者受け入れ手順(フローチャート)作成。救急カートの内容チェック開始(チェックリスト記入方式)。救急統計データの見直し(平成15年8月~)
10 医療相談室が充実していない(マニュアルがない、有資格者(Medical social worker,MSW)が不在、等) 医療相談室の業務マニュアル作成・見直し
個人相談別個票の作成
平成15年度から医療相談室を地域連携室と併設し充実。MSW配置は県へ要望していく

(第3領域 診療の質の確保)

11 各診療科の診療実績・成績がまとめられていない 診療実績・成績を年報に掲載(平成14年度~)
12 診療指針などの医療の質の保証が不明確(パスの普及が不十分など) 院内クリニカルパス研究会の開催(14年12月~)
各診療科のパス・診療指針をまとめて状況把握
13 診療記録の管理体制が不十分。(委員会・管理規定がない、診療記録管理士がいない、退院サマリーの作成状況が不明、内容チェック体制がない、等) 診療録WGで問題点調査・報告書作成(14年9月)
診療記録保管管理委員会の設置
診療記録管理保管規則の制定
退院サマリーの作成状況調査(14年8月~)
診療記録管理室の機能拡充(15年4月~):退院患者データベース作成、退院カルテチェック、他
14 医師の学会出席後の復命書未提出が多い 公費出張後には復命書を提出するように指導。
15 図書室の管理運営体制が不十分 図書委員会の見直し。図書整理・案内表示作成。図書購入手続きの明瞭化。
16 臨床検査作業手順書がない 検査科各部門で作業手順書作成。
17 病理CPC記録簿がない CPC開催記録を作成。
18 薬剤科業務に関しての問題点 夜間体制について連携が出来るよう改善
病棟薬剤保管見直し(棚卸時期、看護科との連携)
19 手術室運営体制が不十分(運営規程・入退室手順がない、麻酔覚醒回復手順がない) 手術室運営規程、入退室手順、麻酔覚醒回復手順の作成・見直し
20 輸血血液保管体制の確認 検査科輸血担当者による病棟巡視。
21 院内感染防止のための体制が不十分。 清潔/不潔物品をきちんと区別し、ナースステーション・処置室の整理整頓を実施。
ペーパータオルホルダーの増設。
研修会(感染防止マニュアル説明会)を実施
22 救急カートの内容チェック 内容チェックリストを作成。病棟の常置場所検討。

第4領域 看護の適切な提供)

23 看護部門の夜間組織体制が明確でない 夜間の体制について、組織図に明確に記載。
24 権限の委譲に不明確な点がある(休日代行業務マニュアルがない) マニュアルを作成し、権限の委譲について明確にした。
25 看護記録の充実 看護計画の評価、修正・見直しの記載、質向上
26 看護の継続性が不十分。 退院後の生活を配慮した計画立案。地域連携室を介しての外部機関との連携(15年4月~)
27 看護職員の能力評価ツールがない 看護職員の能力開発・評価プログラムの作成

(第5領域 患者の満足と安心)

28 入院案内の内容が古く現実にそぐわない 入院案内WGを中心に改訂(平成15年2月)。
患者の意見を述べる機会があることを明記した。
29 患者の声をきき、運営に反映していく体制が不十分 投書箱の増設(各階1ヵ所、その他玄関、外来部門など)。投書への対応手順作成し週1回回収。
患者満足度調査の実施。
30 インフォームドコンセントについての徹底 各診療科へ繰り返しお願い
(入院診療計画書の記載、インフォームドコンセント内容の診療録への記載、等)
31 患者のプライバシー保護が十分でない 各病棟における面談室の確保
患者情報取扱への配慮教育(説明会を通じて説明)
ナースステーションホワイトボード利用の見直し
診療室中待合室の廃止(一部を除く)
透析室入口にロールアップカーテン設置
図書室シュレッダー購入
患者検体搬送用容器導入(サプライ)。搬送時注意を周知(見えないように)
公衆電話BOX(囲い)設置
32 患者逝去時の対応の見直し 霊安室利用の見直し(1室とする)・整理整頓
33 栄養管理室 運営体制等の見直し 栄養基準の改訂(5訂)
選択メニューを週1回より2回へ(15年1月~)
衛生管理体制の見直し・業務手順等の改善。
厨房内の動線見直し、機器配置換・シンク増設。
食器抜き取り検査の実施
34 待ち時間短縮のための努力 外来待ち時間調査及び結果解析(平成14年10月)
→患者満足度調査に移行予定
院外処方導入、検査科採血スタッフ増員・テレビ配置
35 院内環境整備体制が確立していない 責任者による定期的巡視の開始(15年2月~)
36 病院案内掲示が不十分 院内掲示WGにより検討・改善活動実施
各診療科・各部門の責任者氏名表示
院内外の案内掲示の大幅な見直し(百カ所以上)
掲示板の整理整頓・増設(管理者を定める)
1階総合案内の場所を明確にした
37 分煙への配慮が不十分な点がある 売店でのタバコ販売中止(平成13年度~)
院内分煙の徹底(1、2、3、5階喫煙室以外は禁煙)
院外の喫煙場所の廃止(吸い殻入れ撤去)
各喫煙室の換気状況確認、清浄器交換。
職員への周知活動。
38 患者の安全体制への取り組みが不十分 患者利用備品(車いすなど)の定期点検開始
病棟などの整理整頓(廊下に物を置かない、等)
各種段差等の解消(整備係・整備カルテ)
トイレ呼出ボタンの位置及び対応の手順確認
39 医療廃棄物の取扱いについて、病棟での一時保管がみられる。 医療廃棄物回収方法の見直し・回収予定時刻表の作成配布。各種ゴミ箱を定位置にきちんと置く(清潔不潔の区別、分別の徹底)
40 災害発生時の対応が不十分 防災訓練への地域住民の参加(平成15年3月)
病棟における緊急時(昼間、夜間)対応について明確に表示(病棟非常口の開錠方法、連絡方法等)
41 大規模災害時に対する備蓄(医薬品、水、食料など)がない 災害拠点病院なので現在備蓄倉庫の検討中。平成15年度から16年度にかけて整備予定。

(第6領域 病院運営管理の合理性)

42 病床管理体制の見直し 情報を看護科に一元化。
入退院委員会新設。
有効利用のために14年8月に病床再編を実施。
43 年次保守計画、施設整備運営マニュアルがない それぞれ整備係で新たに作成。
44 医療ガスの管理体制が不十分。医療ガス安全管理委員会がない(法律上必要)。 医療ガス安全管理委員会の新設
病棟の酸素ボンベの保管改善(専用容器を利用)
45 医療機器の保守点検体制が不十分。(臨床工学技士がいない、ME庫が有効活用されていない) 医療機器の簡便な点検マニュアル作成。
臨床工学士配属(看護科兼任、平成15年4月より2名)。MEセンターの有効活用開始。
46 医療事故防止への体制の徹底 使用済み針の取扱徹底。
廃棄針BOXのリユース廃止。
医療廃棄物の取扱等の見直し・改善。
教育研修の実施(14年9月、15年3月)。
リスクマネジメント部会(月1回)、医療事故防止対策委員会(年4回)の開催。

6. 感染症対策への取り組み

院内感染対策として、毎月第2木曜日に院長を委員長とする院内感染対策委員会を開催し、細菌の検出状況や環境調査の定期報告をするとともに、職員を対象に院内感染対策の研修を2回実施した(7月3日、3月11日)。
そのうち3月の研修会では、講師の土井先生に院内病棟を実際にまわってもらい現場で指導をうけた。その他、主な活動は次の通り。

  • 術前術後患者のICU搬送に関する手順策定、ICUのレイアウト見直し
  • 職員へのインフルエンザ予防接種実施
  • バイオテロに備えての院内体制の確認
  • 消毒薬(アルコール、ゲル)の検討
  • 輸液ルート(IVHカテーテル、三方活栓)の検討
  • 針刺し事故時における対応手順マニュアルの改訂

7. 院内事故防止への取り組み

医療事故を未然に防ぎ質の高い医療を目指すために、医療事故防止対策委員会、リスクマネジメント部会が年度を通して活動を行い、収集されたヒヤリハット事例の原因分析・防止対策及び体制の改善を図った。その他、主な活動は次の通り。

  • 職員対象の研修会を下記テーマで2回実施した。
    • 9月28日:
      与薬(注射と内服)と転倒・転落事故の発生要因と対策
      川村 治子教授(杏林大学保健学部)
    • 3月4日:
      リスクマネジメントの基本
      甲斐由紀子ジェネラルリスクマネージャー(宮崎医大医療安全管理部)
  • リストバンドの導入(平成14年1月15日から)
  • 県立病院における医療事故対応の方向性についての検討
  • 造影CT・MRI検査の問診票の提出方法、様式変更(平成14年11月から)
  • 外来における患者急変時の対応手順の検討
  • 医療事故、アクシデント事例発生時の伝達方法の見直し

8. 院外処方への取り組み

院外処方箋の発行は、第一期として、平成13年10月3日から、心療内科、精神科、小児科、産科、婦人科、耳鼻咽喉科の6診療科、第二期として、平成14年1月16日から、内科、神経内科、外科、整形外科、脳神経外科、皮膚科、泌尿器科、眼科、放射線科、麻酔科の10診療科で実施し、全面発行となった。
平成14年度の状況は、院外処方箋発行枚数が108,407枚で、月平均9,033枚となり、平日の外来受診日の院外処方率は99%以上で順調に推移している。
また、平成14年2月から、患者サービスの一環として、薬剤師による入院患者への服薬指導を開始し、平成14年度は主として3階東・4階東・4階西病棟の退院患者に対し、357件の指導を実施した。

9. クリニカルパス導入普及への取り組み

医療の質向上、患者さんの満足度向上のために、多くの病院で「クリニカルパス」を導入する動きが活発化している。当院でもクリニカルパスは利用されているが数はまだ少ない。今後パスを普及推進していく必要がある。
平成15年2月現在、当院で作成利用されているパスの現況は下記の通り。

内科 糖尿病教育入院、ペースメーカー挿入術、ルーチン心臓カテーテル検査、ルーチンPTCA、急性心筋梗塞(directPTCA)、急性心筋梗塞(PTCA)
外科 鼠径ヘルニア手術、腹腔鏡下胆嚢摘出術
整形外科 股関節手術、大腿骨頸部骨折、アキレス腱断裂
脳神経外科 慢性硬膜下血腫手術
耳鼻咽喉科 扁桃摘出術、鼻腔・副鼻腔術後、鼓室形成術後、頭頸部術後
放射線科 胃ポリペクトミー

(病院機能評価委員会・クリニカルパス研究会まとめ)

さらに、日南病院にはこれまで職種を越えたパスに関する勉強会がなかったため、平成14年秋に5名の世話人(医師、看護師、栄養士)を中心に、パスについての勉強を行い理解を深めていくという趣旨でクリニカルパス研究会が発足した。
これまで3回の研究会を当院職員に広く呼びかけ開催し、多職種(医師、看護師、栄養管理、薬剤、検査、放射線、医事、他)メンバーが集まり活発な議論がなされ、その成果はより良いパス作りに反映され、質の高い医療提供への一助となっている。

日時 テーマ 発表者 参加者
2002年12月17日 扁桃摘出術のパス 竹中 美香副医長
(耳鼻咽喉科)
53名
2003年1月10日 クリニカル・パスの現況と今後の動向について 中島 守氏
(エーザイ(株)医療システム情報部部長)
55名
2003年3月6日 腹腔鏡下胆嚢摘出術のパスについて 冨田 裕二医長(外科)
岩崎 利恵看護師(3東)
40名

10. その他の患者サービスへの取り組み

(1) 外来ボランティアについて

本病院における患者サービスの充実を図るため、外来ボランティアの導入を行った。
ボランティアに活動の場を提供することにより、患者サービスの向上、病院のイメージアップ、地域にひらかれた病院を目指す。

  • ボランティアの人数
    4人
  • ボランティアの導入日時
    平成13年7月16日から
  • 活動日時
    月曜日から金曜日の午前中
  • 主な活動内容
    エントランスホール周辺での患者さんの受付手続きの介助や診療科への案内
    体の不自由なお年寄り等の車椅子乗降、移動の介助等

(2) エントランスホール等の各種展示

展示内容 展示期間 備考
2002年「広島東洋カープ」サイン展 14.4.1~14.12.20  
「看護の日」ナイチンゲール像、花飾り 14.5.9~14.5.15 看護自治会
宮川章子氏「ちぎり絵展」 14.6.24~15.8.1 3回に分けて開催
七夕飾り 14.6.27~14.7.7 栄養管理係
「宮崎国際音楽祭」記念写真展 14.7.4~14.7.22  
新穂利宏氏「第2回そこへんたいのスケッチ展」 14.10.8~14.11.8  
生活習慣病パネル展「肥満」 15.2.3~16.3.31 宮崎医大生
2003年「広島東洋カープ」サイン展 15.2.14~15.12.20  
長友高弥氏 寄贈絵画「母と子-ランス大聖堂にて」展示 15.3.17~  

(3) 院内イベント

入院患者の生活に変化を持たせ、より快適な入院生活を送ってもらうために、次の企画を実施した。

イベント内容 開催日 備考
第1回ハーモニカ演奏会 14.6.20 3階東病棟
第1回ハーモニカ演奏会 14.10.22 4階東・西病棟
ふれあい看護体験の日 14.7.25 学生 約30名参加
第4回県立日南病院祭 14.11.17 患者・家族等 約1,500名参加
南睦会文化祭 14.11.17~18 講堂
県立日南病院クリスマスコンサート 14.12.20 患者・家族等 約200名参加

(4) 栄養管理係における患者サービス

栄養管理係は、入院患者さんの一日も早い回復のため、食を通じて治療に関わっている。
現在4名の管理栄養士を中心に、次のような取組を行っている。

  • 平成10年7月より適時適温給食が導入されて好評を得ている。
  • 入院患者さんに季節感や祝祭日を少しでも喜んでいただこうと、行事食や手作りのメッセージカードを提供している。
  • 来院された方々に、食事のこと、栄養のこと、健康情報などを楽しいイラストや折り紙、切り絵などを使って分かりやすく興味を持って見ていただけるよう展示している。 また、前日の食事を展示している(1階 栄養指導室前)
  • 平成12年7月から毎週金曜日の朝食と昼食に選択メニューを実施していたが、15年2月からは水曜日と金曜日の週2回実施している。
  • エネルギー制限や塩分制限の患者さんには、イラスト入りのメッセージカードとともに管理栄養士が訪問して、食事内容について説明し理解を求めている。
  • 平成14年9月より糖尿病患者に対してクリニカルパスが開始された。

11. 経費節減への取り組み

経営改善検討委員会の費用節減等検討部会の中で、より具体的な経費節減の取り組みに向けて「ワーキンググループ」を設置し、職員への意識啓発を図るため「ニュース」を発行した。
前年に引き続き院内印刷機の活用及び両面コピーの推進を図り、経費節減への取り組みを行った。

12. 設備カルテの発行状況

整備係では、平成11年度から将来の設備トラブルに備えて、あるいは早期解決を目的として、設備トラブルの原因を究明し講じた対策を「設備カルテ」として残している。
平成14年度の実績は、69件であった。

13. TQM活動

(1) 取組内容等

県立病院の職員が県立病院の診療機能の充実、患者サービスの向上、経営改善につながる自主的な調査研究活動(TQM活動)に当病院からも2チーム(15名)が参加し、特色あるテーマで活発な活動を行った。
また、平成15年3月14日には、各サークルが行ってきた活動を広く職員に知ってもらうことと、日南病院の代表選考会を兼ねて、院内でTQM活動成果発表会を開催した。
TQM活動のテーマ、チーム等は次のとおり。

  1. テーマ:高度で多岐にわたる臨床検査をいかに効率よく迅速に実施するか
    チーム名:きさぬきふぁみりーず
    代表 臨床検査科 医師 木佐貫篤 (構成員 5名)
    活動内容:高度で多岐にわたる臨床検査をいかに効率よく迅速に実施するため、一部の特殊な検査について3つの検査室を1つのユニットとして考えることによって、経費節減効果、検査日数の短縮、検査技師の有効活用等ができるか検討を行った。
  2. テーマ:選べる看護体制「交代制勤務の検討」
    チーム名:チャレンジ2002
    代表 看護科 主任看護師 田中茂子 (構成員 10名)
    活動内容:将来にわたって看護職に求められる業務の増大が見込まれることから、3交代制と2交代制を比較検討し効果的な勤務体制について検討を行った。

(2) 県大会

更に、平成15年3月26日に宮崎市で開催された県大会に日南病院の代表として参加し、「きさぬきふぁみりーずチーム」が優秀賞に、「チャレンジ2002チーム」が奨励賞に輝いた。

TQM活動とは?
Total Quality Managementの略語で、もともとは企業の製品及びサービスの品質と競争力を向上させるため社会的レベルで行われる取り組み。
ここでは、県立病院の診療機能の充実や患者サービスの改善等、経営改善に向けて、職員の皆さんが自主的に調査研究することをTQM活動と呼んでいる。

14. 病院だよりの発行状況

県立日南病院では、院内情報誌として「病院だより」発行している。
平成14年度の発行状況は、次のとおり。

号数 発行日 掲載内容
27 14.5.31 ・躍動の年 ~新しき職員を迎えて~ (院長)
・備えあれば憂いなし~総合防災訓練の実施~ (主幹兼整備係長 新穂利宏)
・病棟紹介コーナー 「6階西病棟」
・看護研究発表会について (看護師自治会教育委員長 末留孝子)
・異動のお知らせ
・安全運転に努めましょう
・TQM活動成果発表会を開催 (庶務係長 松野春行)
28 14.8.31

・随想~またまた猫のお話 (事務局長 本部和敏)
・宮崎県立日南病院基本方針策定について (院長)
・紹介コーナー~サプライセンター~
・病棟再編成について
・院外処方箋の発行を実施して (薬剤長 串間泰文)
・面分業元年 (日南薬剤師会会長 高橋剛)
・ふれあい看護体験 (4東:黒木千譽、外来:長友育代)
・おめでとうございます~永年勤続表彰~
・ボランティアによるミニコンサートを終えて (緩和ケアグループ)
・地区球技大会の結果、4病院対抗バレーボール大会報告 (庶務係 高橋佳子)
・ご存じでしたか?8月は人権啓発強調月間 (県同和対策課)
・宮崎国際音楽祭記録写真展 (庶務係長 松野春行)

29 15.1.15 ・年頭所感~”堅実”をキーワード(合い言葉)に~ (院長)
・病院の理念・患者憲章・看護科理念について
・白内障のはなし (眼科 久高宏徳)
・リスクマネージメント研修について (看護師自治会長 野辺子つる)
・患者さんの意見~「こう変えました」(「設備カルテ」から) (整備係 新穂利宏)
・全国自治体病院協議会欧州医療施設視察記 (院長)
・第4回県立日南病院祭 (病院祭実行委員長 久保田裕一朗)
・入院患者さんのために~初めてのクリスマスコンサート~
・新任ドクターの紹介
30 15.3.31 ・随想~病院機能評価を受審して~ (総看護師長 伊藤順子)
・海外視察派遣研修をおえて (薬剤科 平田雅昭)
・健康づくりのすすめ (栄養管理係)
・「クリニカルパス研究会」がんばってます (臨床検査科 木佐貫 篤)
・臨床倫理「ベッドサイド・カフェ」を開催して (緩和ケアグループ)
・第3回オストメイト交流会 (3階東病棟ストーマグループ)
・投書箱の意見
・交通安全について
・院内顕彰について

15. 県立日南病院の研究支援ネットワークについて

当病院は、インターネットを通じて研究支援ネットワークを構築している。
インターネットへは現在OCNエコノミーを用いた 128KBPS のスピードで常時接続を行っている。
インターネットと研究支援LANの間には、ファイヤーウォールを設置して不正アクセスに備えている。
国内文献検索のために、科学技術振興事業団の「JOIS」を契約し迅速な情報検索体制を整えている。
また、各医師公舎にもLANを構築し、インターネットの常時接続環境を整備している。
今後は、日南地区の光ファイバー化に合わせ、100Mbps級の光高速インターネットへの整備構想も計画されている。

16. 県立日南病院ホームページについて

本院情報公開のさらなる発展を期して、平成13年12月よりホームページの供用を開始した。
http://www.pref.miyazaki.jp/fukushi/nichinan-hp/

17. 南睦会活動状況

職員の親睦を図るため「南睦会」を組織しており、各種レクリェーション、交流会、職員及び家族が参加する文化祭等を開催し、売店の運営等の事業を展開している。
平成14年度の「南睦会」の開催行事は、次のとおり。

年月日 行事 場所 備考
14.11.17~18 文化祭(職員・家族) 日南病院講堂 病院祭に合わせて開催
14.12.13 交流会 ホテルシーズン日南  

この他に、硬式テニス他の運動部、華道他の文化部、南那珂地区球技大会、全管球技大会、県立病院職員レクレーション大会等の助成を行っている。