- がん性疼痛看護認定看護師
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髙橋 裕子(2012年資格取得)
病気を経験するとさまざまな苦痛が伴います。病気に伴う体の痛み、説明や告知などを受けることに伴うこころの痛み、家族を含めた今後の生活などに対する不安や気がかりも「痛み」として捉え相談の対象となります。これらのあらゆる痛みは病気の進行度合いに限らず、診断を受けたときから多くの方々が経験するものです。
私たちは、患者様とその家族を含めた方々が経験するつらさを「全人的苦痛」として捉えます。
がん性疼痛看護認定看護師は、診断時より患者さんとその家族の困りごとをキャッチし治療の継続や生活が維持できるように支援します。それぞれの生活や希望を支える役割を担っています。
薬物療法については医師や薬剤師と話し合い、鎮痛剤などの活用について身近な相談役となります。また、治療や療養においては日常の過ごし方や社会資源の活用も一緒に検討します。
病気を診断された本人がどのように考えているか、何を大事にしたいのかを第一に、その人らしい生活が維持され向上できるようにご家族の意向も踏まえながら皆で支援します。
- がん看護専門看護師
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川﨑 麻美(2021年資格取得)
がんになると、患者様やご家族は、病気そのものによる症状や、治療の副作用、療養の場の選択など様々な課題に直面します。身体や心のつらさを抱えながら、意思決定をしなければならないことも少なくありません。私は現在、内科・外科・泌尿器科・小児科の混合病棟で勤務しており、様々な病期の患者様と関わらせていただいています。
患者様やご家族の普段の生活や思いを大切にし、その時々の患者様やご家族にとって最善のケアが行えるよう多職種と協働しサポートさせていただきます。
- 新生児集中ケア認定看護師
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小田原 瞳(2017年資格取得)
生まれてくる赤ちゃんの中には、出産予定日よりも早く・小さく産まれる赤ちゃんや、身体に病気を持って産まれてくる赤ちゃんがいます。
私の役割は、そのような赤ちゃんの病態変化を予測し、発達を促すケアを行っています。病態の改善だけでなく、健やかに発達し安心して自宅へ帰れるように、療養環境や日常ケアなどについて様々な視点から関わります。また、医師や他領域の認定看護師、地域の保健師など他職種と協働しながらご家族が赤ちゃんとの関係を築けるよう、新しい家族のはじまりを支える存在でありたいと思っています。ご家族や医療スタッフとともに、常に最善の看護を追求していきます。
- 集中ケア認定看護師
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堀口 彰一(2015年資格取得)
現在、HCUに勤務しています。集中ケア認定看護師の役割は、生命の危機状態にある患者さんの生命を守るとともに、最高の安楽を提供すること、そして急性期の時期から退院後の生活を見据えたケアを提供することです。日々、高度化する医療に対応できる専門的知識と技術を研鑽しながら、患者さんやご家族に希望の光が見出せるようなケアに尽力していきたいと思っています。
- 感染管理認定看護師
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谷口 浩子(2017年資格取得)
患者さんをはじめ病院を訪れるすべての人を感染から守り、職員も感染しない環境づくり、安全な医療と安心できる看護の提供を目指した活動を行います。医師・薬剤師・検査技師など多職種連携のもと組織横断的に活動を行っていきます。
また、薬剤耐性菌の発生状況や職員の手洗い状況などをサーベイランス(動向調査)し、感染対策における指導と感染対策の推進、マニュアルの整備、ラウンドによる感染対策の実践状況の確認、相談、病院環境整備などの感染管理活動を行っていきたいと考えています。
- 慢性心不全看護認定看護師
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上野 大助(2014年資格取得)
心筋梗塞や高血圧、弁膜症や心筋症など、あらゆる循環器疾患を原因として心不全といわれる病態があります。心不全患者さんは人口の高齢化や疾患構造の変化、救急医療の救命率の向上などにより、年々、増加傾向にあります。そして、今後も増え続けることが予想されています。
当院が所在する日南・串間医療圏は、宮崎県内でも高齢化率が高く、心不全患者さんは多いと思われます。慢性心不全看護認定看護師の役割として、心不全患者さんの病気の状態に応じた生活調整や、心不全を悪化させる要因の評価などの役割があります。心不全患者さんは、日常生活において食事や活動など、制限を強いられる場合があります。
しかし、私たち医療スタッフはチームとなって、患者さんが病気と上手く折り合いをつけながら、その人らしく生活するためのお手伝いをさせていただきます。また、循環器看護における看護師一人ひとりの看護実践能力の向上を目指して、院内の教育活動に取り組んでいます。
- 皮膚・排泄ケア認定看護師
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山下 嗣美(2010年資格取得)
皮膚・排泄ケア認定看護師とは褥瘡(床ずれ)のケアやストーマ(人工肛門・人工膀胱)のケアなどを専門とする看護師です。
院内において褥瘡予防対策の徹底を図るとともに、褥瘡を保有する患者に良質なケアを提供できるように褥瘡対策チーム、栄養サポートチームと連携しながら活動しています。また、ストーマを造設される方が安心して手術を終えられるように、外来・病棟スタッフと協力し、手術前のイメージ作りから退院に向けたストーマ自己管理指導を実施しています。退院後も、ストーマ外来にて日常生活での不安やストーマ合併症の対応などを行い、必要に応じて訪問看護ステーションと連携しながら、患者様の生活を支援しています。
その他にも、専門分野の研修会などを計画的に企画・開催し、質の高い看護を維持できるように教育活動も行っています。
- 救急看護認定看護師
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森木 良(2011年資格取得)
救急看護とは「突発的な外傷、急性疾患、慢性疾患の急性増悪などのさまざまな状況によって、救急処置が必要な対象に実施される看護活動」です。救急処置を中心とした看護実践で、場所、疾患、臓器、対象の発達段階、診療科、重症度を問うことなく対応します。
現在は外来・救急外来で勤務しながら、急な疾患・外傷を患った方々の看護を展開しています。また、病院職員には、患者様の急変を予測し対応できるように教育も行っています。また、地域の方々ともさまざまな研修を通じて、救命技術や災害看護の普及に努めています。救急看護セミナーの様子
救急看護セミナーの様子
災害訓練時の様子
- がん化学療法看護認定看護師
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津曲 竜一(2011年資格取得)
がんは、国民の2人に1人はかかる「国民病」といわれています。がん治療のなかでも、がん薬物療法はめざましく進歩し、がん免疫チェックポイント阻害薬・分子標的薬・殺細胞性抗癌薬と多様化しており、看護師にも専門的な知識に基づく判断が求められるようになってきています。
がん化学療法看護認定看護師は医師・薬剤師・病棟・管理栄養士・他職種と協働しながら、患者さんが安心して治療を続けられるように支援していく役割を担っています。患者さんが「そうなのか」「そういうことか」と納得でき、前向きにその人らしく生活できるよう支援していきたいと思います。また、院内の活動として、看護師が、がん薬物療法を受ける患者さんに対し、笑顔で気持ちが安らぐ看護を提供できるように、アドバイスを努めています。